2011年8月3日 水曜日

モロッコにやってきて6日目。
マラケシュ、フェズ、メクネスと世界遺産を求め旅をしたモロッコの旅も、暑さにやられながら今日でおしまい。

朝3時に起床し、バスのターミナルに向かいます。
相方と約束した、”船でスペインに戻る”ため、いくつかある選択肢の中から、アフリカ大陸にあるスペイン領MelillaメリリャからスペインのMalagaマラガ行の航路を選択。
まずはスペイン領メリリャに向かうため、私たちのいるFesフェズからNadorナドールというメリリャの少し手前の街まで約5、6時間かけてバスで行き、そこからまた違うバスに乗り換えて行くことにしました。

が。・・・

前日、インターネットで調べておいた”4時15分”の便に乗ろうと、”3時32分”くらいにバスターミナルに到着。(ちなみにこの時間でもプチタクシーは走っています。)

ターミナルの中に入り、大きな時刻表を見ると、ナドール行は”3時半”との表示。。。
あわてて、そのターミナルのスタッフの人に聞くと、もう出発したとのこと・・・。

二人で「え~~~~~!!!」。

数日前にネットで調べた時にはナドール行の出発時刻は3時半と出ていたのに、昨日再度確認すると4時15分となっていたので、怪しんではいたのですが、眠気に負けて3時半過ぎに到着。
ガイドブックの言うとおり、直接バスターミナルで確認するべきでした。。。

そして、次のナドール行の便は明日の午前2時とのこと。

そんなこと、バスターミナルの時刻表にすら書いてないのに。。。

そしてそんなに時間にいい加減なのに、バスの出発時間だけ正確なのはなぜ!?

バスターミナルにいても仕方がないので、またプチタクシーを捕まえチェックアウトをしたホテルへ逆戻り。
ホテルをチェックアウトする前に、
「もしかしたらバスに乗れずに戻ってくるかもしれないから、その時は寝させてください。」
と、なぜかそこには保険をかけていたのです(笑)

ホテルへ戻り、スペインへ戻るプランの練り直し。

この際飛行機で帰るか、違う町から違う航路で帰るか、またその空港や港まではどうやって行くか、いろいろ調べて考えた結果、

フェズから、メリリャへ入る国境手前の街まで電車が走っているという情報をゲット。
今日中にはマラガに帰る手段がなくなったので、電車と徒歩でメリリャに行き、メリリャで1泊、明日船でメリリャからマラガに帰ることにしました。

ということで、朝もあけてきて、もう一度ベッドに入る前に鉄道駅に行き(といっても、徒歩1分以内)、駅員さんにメリリャに行きたいことを伝え、フェズからTaourirtタウリルという駅で1度乗り換え、メリリャ手前のBeni Enzarブニ・アンザールという町にある鉄道の終着駅Beniansar Portブニ・アンザール港行のチケットを購入。

ひとまず、スペインに帰る予定が立ったので、ホテルに戻り再度ベッドへ。

10時00分。
購入したチケットを持って鉄道駅へ。
今度こそフェズの街にお別れです。
電車に乗る前に朝ごはんを食べようと構内のカフェへ・・・ラマダンで何も買えず。

電車の中のワゴンサービスがラマダン中もあることを祈って、電車に乗りました。

今回乗ったのは、マラケシュからフェズにやってきた電車とはタイプが違い、1等車もコンパートメントタイプで、1つのコンパートメントは6人掛けでした。
なぜか満席でぎゅうぎゅう?の中、ひとまずTaourirtタウリルに向けて東へ。

同じコンパートメントに、帰省中のオランダ生まれオランダ育ちのモロッコ人の女性がいて、彼女は英語が話せたので、道中ずっとおしゃべり。
彼女が、車掌さんに尋ねてくれたところ、ラマダン中はワゴンサービスも中止しているとのこと。

まさかの、私たちもプチ断食。

フェズからタウリルまでは約4時間。
車内放送のない電車でも、タウリルに着く前だけは車内放送がありました。
ただし英語の放送はないので、私たちには何を言っているのか…。

北米のどこかの国とは大違いでモロッコの電車はかなり時間に正確なので、切符に書かれた時間と照らし合わせれば問題なく、自分の目的の駅で降りることができると思います。

ホームから見たタウリル駅。

タウリル駅の正面。

タウリル駅から見た街。
ご覧のとおりこの駅でも何か食べ物を買うことはできませんでした。。。

タウリルで電車を降り、他の乗客と一緒に、ホームにある唯一の日陰、オリーブの木の下で40分後の電車を待ちます。

と思っていたら、フェズから乗ってきた電車がホームから出て行った後、みんなが動いたので一緒について線路を横切りタウリルからベニ・エンザール行の電車に乗り込みました。

今度の電車の1等はコンパートメント式ではなく、通路を挟んで2掛けと1掛けがある車両タイプでした。

そして、私たちの乗った車両には乗客は数人。
2年ほど前にできたばかりの新路線。
まだそんなに利用客がいないのでしょうか。。。

念のため車掌さんに確認し、無事終着駅ベニ・エンザールに向けて北上です。
タウリルからベニ・エンザールまでは約2時間15分。

乾燥した土地をずっと見ながら進みます。

はじめバスで向かおうとしていたNadorナドールの街も通り越し、地中海沿いに進みます。

終着駅の一つ手前、なぜか車掌さんが荷物を持って出口のほうへ。
???
私たちに向かって「次の駅ね。」と言って、降りて行きました。

まさか、乗客より先に唯一の車掌さんが降りるとは・・・。

後ろを振り向くと、私たちのいる車両にいるのは私たちともう1人の女性のみ。
仕方がないのかな・・・

終着駅のベニ・エンサール港駅につき、電車を降りようとしたら、ホームがない!!!!

私たちの乗った1等車の車両のみ、ホームに入りきらず、はみ出していました。(笑)
1つ車両を前に移動し、無事ホームへ。

この駅のみではなく、1等車の”1″は、駅舎まで1番遠いの”1″であることがよくありました。。。

終着駅のこの駅は、小さい駅どころか、まっすぐ伸びるホームとトイレと人1人分ほどの小さな部屋がある建物のみ。
そりゃ、車掌さんもひとつ前の駅で降りるわけです(笑)

待合室ではなく、待合ベンチ??

おそらく駅舎。

トイレの横にいる駅員さんらしき人に、「メリリャは?」と聞くと、「駅を出て左に進み、ラウンドを右に行った約300メートル先。」ということ。

駅の入口。

ちなみに、この駅の出口の右には駅名の通り港があり、ここからもスペインのアルメリアに行くフェリーが出ているそうです。

駅を出て左に100メートルほど行くと右にモロッコとスペインの国境が見えました。

国境手前の道はたくさんの車と人。

モロッコ人とメリリャに住むスペイン人は身分証だけでこの国境を行き来できるそうで、たくさんの人が国境に向かっています。

明らかな旅人の私たちにはわらわらめんどくさい人たち。

中には、「あっち((国境)に行くとポリスに捕まるから、こっち(国境とは逆)こっち。」と。
最後のモロッコの勧誘だと、我慢して無視し、国境に向かって直進。

警察が目の前にいても、油断はできません!

中には出国カードを持っている人もいますが、国境で警察からもらえるので、その人たちから受け取らないでくださいね!!

国境にはいくつかのゲートがあり、警察に止められるまで直進。

まずはモロッコの出国審査で、黄色い出国カードを記入し、いくつかの質問をされます。
が、とってもフレンドリーで簡単に出国スタンプを押してもらいました。

次はスペインの入国審査。
他の人たちと一緒に通り過ぎそうになるような、小さなブースが最後のゲートにあります。

ここでは、何も記入せず、質問に答えるのみ。

ガイドブックに空路でモロッコに入り、航路でスペインに行く場合、タンジェ(タンへ)などの港では、出国拒否をされることがあると書いてあったので、ここはタンジェではありませんが、空路でモロッコに入り航路で出ていく私たち(私)はちょっぴりドキドキ。

いろいろ質問をされ、入念にパスポートをチェックされましたが、無事入国スタンプをもらえました。

そして、どこが国境だかわかりませんが、徒歩にて国境越え。初の徒歩です♪

ここが国境かな???

スペイン領Melillaメリリャに入国した瞬間、モロッコとの違いがはっきり。

乗用車も、タクシーも、家もきれいでヨーロッパ風。
そして、一番うれしかったのが、しつこく言い寄ってくる人がいません(笑)

国境を出て50メートルほど右に行ったところからバスに乗りメリリャの街の中心スペイン広場に向かいました。(€0.75)

バス。

スペイン広場。

今日のホテルは、なんと豪華にパラドール♪
歴史的建築物を改築した国営のホテルパラドールはスペイン本国ではお高いですが、ここメリリャには安いホテルがなく、パラドールがexpediaから予約をすると1泊1部屋€80だったので、ここに決定。

スペイン広場から徒歩約20分。
坂を上りきった小高い丘の上にパラドールは建っています。

外観。

お部屋。

そして、全室からの眺めは最高!!!!!

昼の海側。

昼の山側。

夜の海側。

夜の山側。

メリリャの街を一望です。

ご飯を食べに街におりてきました。
1日プチ断食をした後の晩御飯です♪

偶然入ったタパス屋さんは、モロッコ料理のお店だったようで、モロッコではちょっと怖くて食べれなかったものを注文。

カラコレスと呼ばれるカタツムリさん。

注意>>殻から取り出した写真載せますよ!!

目もしっかり見えます。。。お味はクミンが少しきいたマイルドなお味でした。

その他にはこんな感じです。

運悪くバスに乗れなかったことで、予定外に電車でメリリャにやってきて滞在することになりましたが、むしろその方がよかったです。

鉄道でベニ・エンザールまで来て徒歩でメリリャに国境越え、おすすめです。

明日はメリリャの街を探検し、今度こそマラガに帰ります♪

最新情報をチェックしよう!
>世界一周 海外添乗員の妻が旦那を同行 新婚旅行

世界一周 海外添乗員の妻が旦那を同行 新婚旅行

新婚旅行に世界一周をした夫婦の旅の記録と情報。そしてその後の日本での生活、子育て育児、表参道周辺の情報、ダイエット挑戦など、ちょっと変わった経歴をもつ2人の経験に則したオススメな情報などを発信しています。

CTR IMG