2011年9月30日 金曜日

2泊5日弾丸エジプト縦断の旅、3日目の本日。
エジプト南部、スーダンとの国境近くにあるアブシンベル神殿に行っちゃいます。

そんな今日は、朝3時に起床です。。。

これはアブシンベル神殿に日帰り、そして陸路で行きたい人なら避けて通れない早起き。

なぜかというと。。。

数年前ルクソールのテロで観光客が犠牲になってから、アスワンからアブシンベルまでの移動は、警察が警護するコンボイ(何台もの観光客を乗せた車両が連なって移動する)形式になったとのこと。

そう、個人では行けないのです。

そして、このコンボイの出発時間が早い。
車両数が多いときは4時と4時半の2回、車両数が多くない時は4時半にアスワンを出発します。

暑い砂漠ではこの時間でないといけないのかもしれませんが。。。
それにしても早い!

朝3時半にロビーに集合。

朝食が入った袋を受け取りバスを待ちます。

ただし、待てど待てど迎えは来ません。

コンボイにおいてかれたら…と、昨年このアブシンベルにも添乗で行っている私は、事情が分かっているだけにドキドキ。

4時前、やっと迎えの小型バスが来ました。
私たちを乗せた小型バスはさらに他の宿を周って観光客を乗せていきます。
ここでも、コンボイの出発時間に遅れてしまうのではないかとハラハラ。

4時20分ごろコンボイの集合場所に到着。
はあ・・・これで無事にアブシンベルに向かえるようです。

それにしても、去年の同じ時期よりかなりバスやバンの数が少ない。
やっぱり革命のせいで観光客が減っているようです。

コンボイは警察の護衛付きで集団移動しますが、特に警察の車両が先頭を走るわけではありません。
警官が先頭ら辺のバスに乗り込み、移動します。

昨年、自分のツアーバスに警察が乗り込んで来ないように願っていましたw

ただし、途中いくつかのポイントで車両番号を確認されます。

4時30分、車両の列が動き出しました。

その後は、飛ばす飛ばす。
いったい何キロ出ているのでしょうか。

一応砂漠の真ん中を走る道路にも制限速度の看板は出ているのですが、警察を乗せた先頭車両が追い付けないほど飛ばす(そんなんでいいの!?)ので、みんな競って飛ばしあいます。

身軽な小型バスやバンは特に。

一応、列で出発しますが、追い越しはまったく問題なし!
時速120キロは軽く超えていると思います。

まだあたりは真っ暗。
早起きのせいで眠気が。。。

首が痛くて目を覚ますと太陽が出てきていました。
さっそく熱くなり始めています。

アスワンを出てから約3時間。
アブシンベル神殿に到着しました。

今日はガイドさんはいないので、バスの運転手さんから集合時間が告げられ、いざ観光へ。

アブシンベル神殿とは。
アスワン・ハイ・ダムの建設の際に移設された神殿。
オリジナルは、砂岩でできた岩山を掘り進める形で作られた岩窟神殿。
大神殿と小神殿からなる。
建造主は新王国時代第19王朝の王、ラムセス2世。
大神殿は太陽神ラーを、小神殿はハトホル女神を祭神としている(小神殿は最愛の王妃ネフェルタリのために建造されたものでもある)。

お土産屋さん通りの裏側を通り、神殿のある敷地内への入口に到着。
入場料は95エジプト・ポンド(約1100円)と、エジプトの物価からするとかなりお高め。

私たちのように、ガイド付きでなく訪れた場合、英語ガイド付きのツアーに参加することができます。
ツアー料金は入場券に含まれています。

2時間の観光時間、待ち時間がもったいないので自分たちで見て回ることにしました。

このアブシンベル神殿は大神殿と小神殿の2つの神殿があるだけで、特に迷うこともありません。

敷地内への入口からぐるっと小高い砂山を回り込むと、

ででーんと大神殿が登場。

2度目ですが感動☆

近くからも。

私たちが乗っていたバスのドライバーさんがとっても車をかっ飛ばしてくれたおかげで、団体観光客が入ってくる前に何とか大神殿前に到着♪

そう、コンボイでやってくると、みんな一緒に入場になるので、人が写らない写真なんて撮れません。

この後はたくさんの観光客がやってきたのでどの写真も人がいっぱい写っていますw

新王国時代第19王朝のラムセス2世(当時49歳)が紀元前1256年頃に建造され、その後19世紀初めに発見されるまで長い間砂に埋もれていました。

神殿の大きさは幅38m、高さ33m、奥行き63mあります。

大神殿正面の高さ20mの4体の像はラムセス2世で、この4体のラムセス2世の表情は若干違い、右側の像ほど年をとって見えます。

左から2つ目の像は頭の部分が崩れ落ち足元に転がっています。

4体の像の前に並んでいるのは家族の像。

ラムセス2世の像に近づくとその大きさがよくわかります。
足の隣に立っているのが、彼の愛妻のネフェルタリ。

入口の両脇には奴隷として連れて行かれる人々が描かれています。

神殿の中は撮影禁止。
写真が撮れるのはここまで。

入口を入ってすぐに大列柱室があります。
オシリス神の姿をしたラムセス2世の高さ10mの立像が左右に4体ずつ8体あります。

神殿の一番奥にはプタハ神、アメン・ラー神、ラー・ホルアクティ神、そしてラムセス2世の像がある。
この神殿では、年に2回神殿の奥まで日の光が届き、神殿の奥の4体の像のうち、冥界神であるプタハを除いた3体を明るく照らすようになっている。

神殿内のいたるところにレリーフが描かれており、王の業績やカディシュの戦い(対ヒッタイト)、シリア・リビア・ヌビアとの戦いなどの場面があります。

大列柱室にはカディシュの戦いの際にヒッタイトと交わした史上最古の平和条約の碑文もあります。

大神殿から100mほど離れている小神殿へ。

アブ・シンベル小神殿はハトホル神と王妃ネフェルタリに捧げられた神殿。

神殿の正面の立像6体は、4体がラムセス2世、2体がネフェルタリ。
脇には王子と王女を配置しています。

小神殿の中ももちろん撮影禁止。
こちらも壁・天井一面にレリーフが描かれています。

ハトホル神にも捧げられていることから、小神殿内にはハトホル神の柱やレリーフもいっぱいです。

ちなみにラムセス2世の愛妻ネフェルタリ。
彼の妻は彼女だけではなく、他に7人もいたそうです。
それでもラムセス2世は彼女のためにだけ神殿を建てているので、彼女が本当に大好きだったのでしょうか。

(それとも怖かったのか。。。)

じっくり神殿内を見た後は、ちょっと離れたところから2つの神殿を時間になるまで眺めてました。

神殿の正面にはナセル湖が広がっています。
崖下のこちらにアブシンベル神殿はもともとありました。

ぐるっと小神殿の脇を歩いて入口まで戻ります。

神殿の裏。
ドーム状に補強された神殿裏の上に土がかけられています。

入口前にはビジターセンターがあり、その中では映像と写真で、アブシンベル神殿の移設された当時の様子が紹介されています。

2時間の観光を終え、バスへ。

集合時間は9時半。

なのに。。。同じバスに乗ってきた観光客、2人が戻ってこず。
ドライバーさんはあたりを探します。
ただし、誰がいないんかなんて彼には分っていません(笑)

もしや・・・と周りを見渡すと。。。
昨日一緒にアスワン観光をし、今日もアブシンベルまで同じバスでやってきたカナダ人の女子大生と、アルゼンチン人の男性が見当たりません。

実は彼ら、昨日も集合時間に遅れる、というか集合時間を気にせず自由気ままに観光していて、フィラエ島ではガイドに探されていたのです。

さすが!!(笑)

集合時間を20分経過しても帰ってこないので、ドライバーは待つのを諦め、車を発進させました。

来たとき同様、アスワンへの帰りもコンボイで帰ります。
コンボイの出発時間前までに車の列に並ばないといけないので、ドライバーさんはギリギリまで待ち、車をコンボイの列まで動かしたのでした。

ただし、コンボイの列は駐車場の端。
もともとバスが止まっていた場所が見えています。

コンボイが出発するギリギリ前、2人が一緒に駐車場に戻ってきました。
彼らの顔が分かるのは私たち2人だけ。
慌ててバスを降りて、彼らを呼びに行きました。

そして、みんなをハラハラさせた2人が、バスに乗り込んだ時に私たちに言った言葉は…

「バスが元のところに止まってなくて探しちゃった~。」(カナダ人の女子大生)

・・・・・・・・・・・・・・・・。

一瞬空気が凍りついた気がしました(笑)

さすが!!!!!

あまりの衝撃に、私たちも、もちろん周りの誰も彼らに真実は伝えませんでしたが、みんな心の中では「いやいやいやいや・・・」と、突っ込んでいたでしょう。

そんなこともありつつ、無事全員そろってアスワンに向かったバスは、来たとき同様かっ飛ばし、ヌビア砂漠の中をひたすらアスワンに向けて走って行きました。

約3時間後アスワンに到着。

私たちは午後はファルーカに乗船します。

時間がまりなかったので、今日もまたホテルの近くのコシャリ屋さんでお昼を済ませました。

係員の人に連れられナイル川へ。

川の向こうからやってきた小さな帆船に乗り込みました。

本当のファルーカはこちら↓

この地方独特の帆船のようです。

ナイルの上を吹く風に押されるままに進みます。

ナイル川、実はとっても透明度がいいことにびっくり。
昨日、地元の人が川からすくった水をそのまま飲んでいたことにちょっと納得。

もちろん私たちはしません、というか怖くてできませんが。

ナイル川の真ん中にあるエレファンティネ島。

名前の由来は、島のあちこちにある岩が象のお尻の形をしているからだそうです。

このエレファンティネ島の岩、そう見えますか?

地元の子供たちが船ではなく板に乗って川で遊んでいました。

私たちの乗ったファルーカの船長が船をうまく操り、近づいてきた子どもたちの船を転覆させました(笑)

川の流れに逆らうのはちょっとコツがいるようです。
風と流れを読んでジグザグに進み、元来た船乗り場へ戻ります。

アルジェリアまで続くサハラ砂漠。

約1時間半のファルーカの旅に大満足し、急いでアスワン駅に向かいます。

30分ほど遅れてやってきた電車に17時ごろ乗車。

ナイル川に沈む夕焼けを見ながら、約3時間半かけてルクソールに向かいました。

駅で係員にまたまたピックしてもらい、ホテルに車で向かいます。

ルクソールでは駅から少し離れたイシスホテル前のホテルに宿泊。
名前を記録し忘れちゃいました。。。

お部屋。

各部屋にはベランダ付き。

そしてプールもあります。

ホテルの周りにほとんどレストランはなく、しつこい客引きにイライラしつつ、ホテル近くのKing’s Headというバーで晩御飯を食べました。

チキンカレー。

バーベキュー??

今朝は早起きしましたが、まだそこまで弾丸旅ではない2泊5日のエジプト縦断旅。
明日はルクソールの町を丸1日観光。
最大の山場です。

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