カナダ横断中に立ち寄った初めの都市、Winnipeg ウィニペグ。
旅行に出発する前、一緒に住んでいるホストファーザーにも、偶然旅行の計画を話したカナダ人にも、
「寒い」と、言われた町。
寒いといっても私たちの住む町も-15度くらいまでは普通に下がるので、
“-15度の町に住む人たちからして寒い”、というのは日本人の、しかも東京からやってきた私たちには想像しにくいもので。。。
とりあえず、カナダのスノージャケット、スノーパンツ、グローブを用意して、いざやってまいりました。
**簡単にWinnipegウィニペグの紹介**
Winnipegウィニペグは、マニトバ州の州都。人口は約64万人。大穀倉地帯であるカナダの大平原の真ん中に位置している。市内にはレッド川とアシニボイン川が合流し、この川を挟み東はフランス系(French Quarterフレンチク・クオーター)、西はイギリス系と二つの文化が交じり合い独特の街並みが広がっている。
毛皮取引で発展したのち、鉄道が敷かれてからは「北のシカゴ」と呼ばれるほど中部大平原で収穫された穀物の取引の中心として急速に発展した。
ディズニーの「くまのプーさん」(Winnie-the-Poohウィニー・ザ・プー)のモデルとなったクマはウィニペグに駐在していたイギリスの軍人が、カナダからイギリスの連れて帰った子ぐまで、愛称はWinnieだった。WinnieウィニーとはWinnipegウィニペグからきており、くまのプーさんはWinnipeg出身の1番の有名人・人気者である。
12月16日 木曜日
鉄道編でお伝えしたように、朝06:10、時刻表の時間より約2時間も早く到着。
14日の22:00にTorontoトロントを出発して約33時間。やっと着いた~と思ったのもつかの間。
車掌さんに、「あわてないで、早く着きすぎて駅員がまだだれも来てないから、あと1時間はドアが開かないから」といわれ、珍ハプニング(?VIAにとっては普通なのかもしれませんがw)で始まりました。
08:00
無事電車から降りて、まずはホテルに向かい荷物を置いて街を散策します!
Winnipegウィニペグ駅の裏。
朝08:00なのにまだ日の出前。
なぜ、駅の裏の写真から始まっているかというと・・・
どっちが表なのか考えもせず、近い出口から出てしまったからです。
こっちが裏だと気づいたのは、3分ほどあるいて駅から遠ざかった後。
もし、VIA鉄道に乗ってWinnipegウィニペグに行くという方、電車のホームからエスカレーターに乗って、降りた構内のすぐ近くにあるドアは裏口です。
ドアを出て、目の前にビル群が目に入らないと、そちらは裏口です。
もう一度駅に戻り、構内を通り抜け反対のドアをめざします。
正面のドアの手前にはドーム状の広いスペースがあります。
この時はクリスマス前なので、クリスマスツリーが置いてありました。
駅の正面入り口を出ると、この風景が広がっています。
市内のホテルを予約していたので、街の中心はそんなに大きくないということで、徒歩でホテルをめざします。
中身は凍っています。
そして、後ろの駐車場に止まっている車はバッテリーがあがったのではなく、
あまりに寒いので、エンジンがすぐ温まるように、コンセントとつながっています。
カナダの車にはエンジン部分にコンセントがついており、電気で温めることができるようになっています。
それなので、屋外の駐車場に普通にコンセントがあります。
ホテルに到着し、荷物を預け、いざ市内観光へ!
ガイドブックである程度予定を立て来たのですが、念のため市内の観光案内所で情報収集。
ぜひ行ったほうがいいとお勧めされたので、まずはThe Manitoba Museumマニトバ博物館へ♪
歩いていると、街のいたるところでアートが見られます。
特に歩道上にある鉄の箱型の物(中身が何だかわかりませんでした;)は、すべて違う絵が描かれていました。
しかもすべて手書き。
他にも、この街のあちこちで見かけたアートは下のほうにまとめて写真を載せていますので、ぜひ見てみてください♪
ヨーロッパ的な古いビル現代的なビルが一緒に立ち並んでいます。
予想していたより高く、ラッキーでした♪
-30度になることもあるそうなので、気温-19度はいいほうだと思います☆
ちなみに過去には-50度を記録したこともあるそうだとか・・・
カナダに住んでいる方は御存じでしょうが、気温と体感気温というのがあり、
みんなが気にするのは体感気温のほう。
通常気温より体感気温のほうが低く、この日この時間の気温は-19度ですが、
おそらく体感気温は-23度くらいだったのではないでしょうか。
この日の気温は-13度まで上がった?そうです。
正直言って、全く経験したことがないので、何度ぐらいかの予想がつきません・・・
カナダにやってきてまだ半月。今-10度といわれても-20度といわれても、あまり差がわりませんw
ちなみにこの日の私の服装は、(20代後半一般的な体型?の女性です)
下:レギンス2枚履きの上にジーンズ、靴下2枚重ね
上:ヒートテック、タートルネックのシャツ、セーター、スノージャケット
その他:手袋、マフラー、耳が隠れる(ここ重要!)毛糸の帽子
でした。
私は寒がりではない(むしろ暑がり)のでこんな感じですが、おそらく普通の女性はスノーパンツはかれたほうがいいと思います。
日本の上着はおそらく通用しないと思われます。日本からジャケットを持ってくる場合はスキー・スノボ用のジャケットぐらいしかここの寒さには歯が立たないと思われますw
そして重要なのはいかに顔を隠すか!
フェイスマスクや目出し帽が一番いいのは分かっていますが、やっぱり抵抗があるので、マフラーとフードでできる限り露出部分をへらしました。
そして、耳を出すのは厳禁ですw凍っているような感じがして、痛いですw
早すぎて博物館が開館前だったので、近くのチャイナタウンを散策。
正直言って、海外のいろんなところにあるチャイナタウンのような活気は一切なく、どちらかというと閑散としています;
博物館の横にあります。
開館時間 2010年9月7日~2011年5月20日
10:00~16:00(火曜日~金曜日)
11:00~17:00(土曜・日曜日)
月曜:休館日
料金 大人$8.5
学生・ユース(3~17歳)$7
シニア(60歳以上)$7
展示テーマ マニトバ州の自然と人類の歴史
300年にわたるハドソン・ベイ社の毛皮交易の様子が多くの
展示物で紹介され、イギリスとカナダの交易に使用されていた船
Nonsuchノンサッチ号のレプリカが展示された17世紀の港町まで
再現されている。
チケットを見せ、入口を入るとさっそくこちら。
写真なので迫力が伝わりませんが、ガラスもないので、襲われそうな感じです。
捕食中。・・・これも自然界だけど;
お分かりのようにすべてが実物大。もしかしたら剥製!?
見ごたえありますw (さらに続きます)
しかも家族!?もちろんすべて実物大。
この博物館の展示物の中で一番私が気に入ったものが、ネイティブカナディアンの人たちの衣類や所持品。理由は写真を見てみてください♪
お化け屋敷が苦手な私は一人でここを通れない気がします・・・・
イギリスとカナダの交易に使用されていた帆船Nonsuchノンサッチ号。
レプリカですが、ほんとに船のサイズです。
船に乗ることもできます。中もしっかり再現されています。
しかも船だけではなく、港町ごと再現されています。
建物の中。2階に上がることもできます。中もしっかり再現されています
かわいい!!!!
これが商品ではなく展示品だなんて素敵!
それにしても広かった。。。。
なかにはもっともっとたくさんの展示がしてあります。
ぜひ、興味のある方は行ってみてください♪
そして、この博物館実はScience Gallery科学館とPlanetariumプラネタリウムも併設されており、お隣のコンサートホールと合わせて複合文化施設となっています。
無料市内循環バス The Downtown Spiritダウンタウンスピリット
もちろん有料の市内バスも走っていますが、Winnipegウィニペグの街中は歩けてしまうくらいこじんまりしているので、特に有料バスに乗るほどでもありませんが、やっぱり寒い中長く歩くのは・・・という方にもってこいの無料循環バス!
ほぼガイドブックに載っている見どころを網羅しています。
Spiritsスピリッツは3つの路線があり、路線1と2が観光用、3がビジネス用となっています。
路線1と2は朝の通勤ラッシュが終わってから運行が始まり、夕方の帰宅ラッシュの前に運行が終わりますが、約15分から20分間隔で運行されているのでとっても便利です。
路線番号と左のドライバーさんの絵が目印です♪
バスの時刻表。
紙の時刻表は観光案内所やバスの中でもらえます。
Spiritsスピリッツに乗って The Forks フォークスにやってきました。
The Forks フォークス
VIA鉄道の裏側の近くに位置し、市内を流れるレッド川とアシニボイン川が交わるところにある数々の歴史を刻んできた場所。
約600年前は先住民の物々交換の場として、18世紀中旬からは先住民とヨーロッパ人との毛皮取引の場所、近代は移民用のアパートが建設され、移民の人があふれる場所として、いつの時代も人の集まる場所だった。
現在は国定史跡兼観光スポットとして注目され、マーケットやフードコートが入ったThe Forks Marketフォークス・マーケットを中心としたエリアになっている。
寒い外に対して、あったかい感じがする内観でとっても落ち着きます♪
Fish’n Chipsフィシュ&チップスやさん
昼食にたくさんある食べ物のお店からこちらを選択。
1階はおもにフードコートやマーケットといった食品のお店。2階は衣類やお土産などを売るショップが入っています。
実はこの場所(川!)は冬場スケート場として、市民がスケートを楽しむ場所なのですが、
観光案内所のおねぇさん曰く、「今年はあまり寒くないので氷が薄くまだ川でスケートができない」のだそうです。
もうすぐ川でスケートを楽しめる日も近いのでしょうか??
川でスケートができないので、小さなスケートリンクで子供たちが滑っていました♪
またここからSpiritsスピリッツに乗って、Manitoba Legislative Building マニトバ州議事堂に向かいます!
Manitoba Legislative Building マニトバ州議事堂
1920年に完成した州議事堂の中央には、高さ65メートルのドームがあり、その頂上にGolden Boyゴールデンボーイと名付けられた金色の彫像が立つ。この像は、左手に労働による実りを象徴した小麦の束を抱え、右手では州のさらなる繁栄を表したトーチを掲げている。
Manitoba Legislative Building マニトバ州議事堂。
ちょっと見えにくいです;
正面入り口を入ってすぐの受付で、「中を見せて」というと、このシールをもらい自由に中を見学できる。
さすがカナダ…。 とっても自由ですw
また10日前までに予約すると10人以上で無料のガイドツアーを行ってくれるそう。7・8月は予約なしで毎時間ツアーが催行されているそうです。
ちなみに、ツアーの集合場所は下の写真の階段左横みたいです。
クリスマスの時期に来てよかった!とってもきれい♪
2頭のマニトバ州のシンボル、バイソン(アメリカンバッファロー)のお出迎え。
迫力ありますw
階段を上った先で天井を見上げると中央のドームの内装が見えます。
中には入れませんがドアから中の様子が見えます。
ほんとに自由・・・
3階にあがってみました。
建物内は分かりやすい構造になっていて、迷子になることはありません。
真ん中が出入り口です。
シールを返し町の中心に向かいます。
街の中心から少し離れていますが、歩いて10分ほどなのでバスに乗らず歩きます。
The Winnipeg Art Galleryウィニペグ美術館。
今日は博物館でおなかいっぱいなので、明日時間があれば来ます!
街の中をふらふら。中心はショッピングセンターなどが集まっています。
写真を撮り忘れましたw
下のほうに街の中心の夜景の写真があります。
中心の道路から1本、2本?裏に入ったところに日本食屋さんがありました。
こちらのシェフは日本の浅草で修業をしたとか・・・
The Marlborough Hotel マルボロホテル
こちらが私たちが宿泊したホテル。
リーズナブルなお値段の割に、街の中心にもすぐ行け、VIA鉄道の駅からも歩ける距離(15分ほど)にあるという、観光にはいいホテル。
フロントの横には先住民の装飾品などをおいているお土産屋さんもあります。
写真はさすがに撮れなかったのですが、ここのピアスがとってもかわいい!!!!!
ビーズのピアスがおもなのですが、お土産には(もちろん自分用にも)もってこいです♪
宿泊客じゃなくてももちろんOKなので、もしよかったら立ち寄ってみてください☆
歩道からも見れます♪
クリスマスの飾りがなんとなくお化け屋敷のような感じがしますが。。。
一般的な内装。
コーヒーメーカーがありますが、中が汚くて使えませんでした;
カナダの人はコーヒーが大好き!そして、コーヒーはインスタントはもちろんダメ。
この後の5つの都市のホテルにも必ず、コーヒーメーカーがありました。
ホテルから歩いて徒歩4、5分のところのショッピングセンターの中にフードコートがあり、
この日と次の日2日間とも晩御飯はそちらでした。
残念ながら、街の中にはスーパーがありません。
次に電車に乗るときスーパーで食料を買って持ち込もうと思っていたのですが。。。
ちなみにホテルは朝食付き。
6種類ぐらいの中から選ぶことができます。
12月17日 金曜日
本日は郊外にあるAssiniboine Park アシニボイン公園にプーさんに会いに行き、街に戻った後、川を渡り東のフランス系French Quarter フレンチ・クオーターの街並みを見に行きたいと思います。
観光案内所で教えてもらったバスに乗り、プーさんのいるAssiniboine Parkアシニボイン公園に向かっていたのですが、途中のショッピングセンターで終点。。。
せっかくなので、中を散策w
Appleアップルのショップの前で見つけたiPhone4のクリスマスバージョン展示。
無事、Assiniboine Parkアシニボイン公園前のバス停に到着。
Portage Ave と Overdale St.が交差するバス停で降ります。バスの中では「Overdale St.(Assiniboine Park)」と表示が出ます。ボタンを押すか黄色いひもを引っ張り、降りてください。
ちなみに21番のバスに乗ることをお勧めします!!
街中は快速で、郊外は各停でとまります。
冬場に行かれる方は滑りやすいのでお気を付けください。(私はこけましたw)
Asshiniboine Riverアシニボイン川にかかる橋。
動物園はAssiniboine Parkアシニボイン公園の一角にあり、公園の敷地はとっても広い。
人の気配がないのは気のせいでしょうか・・・。
入場料は冬季割引で、$5かかりません。
チケット売り場にいるおねぇさんに、「プーさんはどこ?」と聞きました。
入口を入って左に建物沿いに進むと、雪の中にいました!
プーさんのモデルになったコグマのWinnieとコールバーン中尉。
満足し、せっかくなので園内を見ていきます。
が・・・
工事中だとかで、今別のところにいて、見ることができません。
入口の目の前にあるメインのはずなのに・・・
シロクマの募金箱(?)
それもそのはず、私たち以外にお客さんがいませんw
動物たちも久しぶりにお客を見たのでしょうかww
工事関係の人でしたw
カンガルーだけではなく、上の写真でお見せした動物しかまだみてませんw
あきらめず、もう少し動物を探してみます!
(動物園で、動物を探すっていうのもおかしな話ですが・・・)
説明板にはSnow Leopardユキヒョウと書いてあります。
そしてかわいいです。もこもこしていて、足がぽっちゃりしていてかわいいです。
もうこれで満足ですw
どの説明板も雪で覆われています。上の写真の説明板は私たちが雪を取り除いていますw
昨日は剥製?と銅像をみて、ここで本物が見れました。
しかし、遠い・・・
こんなに動物を見れない動物園は知りませんw
冬季に動物を見にこちらを訪れるのはお勧めしません!
お金を払ってもプーさんの銅像を見たい方だけどうぞw
また凍ったAssiniboine Riverアシニボイン川の上に架かる橋を渡り、バス停に向かいます。
また21番のバスに乗り、市内で違うバスに乗り換え、Red Riverレッド川を越え、フランス系の東側French Quarterフレンチ・クオーターへ。
ここからFrench Quarter フレンチ・クオーターの街並みです↓
真っ白の世界にブルー。素敵です。
なんだかよくわかりませんでしたが、どことなくフランスっぽい。
St.Boniface Basilicaサン・ボニファス大聖堂。
St.Boniface Basilicaサン・ボニファス大聖堂
1818年にQuebecケベックから来た二人の神父によって建てられた教会が始まり。1847年に大聖堂となったが、2度の火災で焼失し、現在はカナダ西部最大規模の高さ47メートルのファサード(正面)が残るのみ。
屋根もなく、部分的に壁が残るのみ。
St.Boniface Basilicaサン・ボニファス大聖堂の前にはRed Riverレッド川が流れ、川の向こうには昨日見た、The Forksフォークスがあります。
Red Riverレッド川にかかる橋を歩いて渡り、街中に戻ります。
もちろん凍っています。
昨日見忘れたThe Forksフォークス内の時を越える壁を探しにやってきました。
橋を渡ってすぐのところにモニュメントを発見。
あ、違うみたいです!
The Forks Market前のバス停からSpiritsに乗ってホテルの近くの商業取引地区に行ってみます。
The Forksフォークの川の近くを歩いていると、スケートリンクではなく、カントリースキーのスケート版のコースを発見。
カップルや運動のために滑っている(?)男性が楽しそうに滑っていました。
うらやましくて、普通の靴で歩いてみましたが、危険です!!!
商業取引地区
正直に言ってどこが商業取引地区なのか・・・
でも、メインの道路わきにはビルがたくさん建っています!
ちなみに昨日行った博物館の近くです。
メインの通りから少し入ったところは、ちょっと昔のアメリカの都市?NYのソーホー?みたいな感じがし、とっても素敵な街並みでした♪
雪積もるほど長く話してたの??w
タイムスリップしたような、今時ではない服屋さん。
これはもちろんねらってるのですよね!?
これでWinnipegウィニペグの観光は終了。明日は2日ぶりに電車に乗り、横断の旅を続けます。
最後に、Winnipegウィニペグのアーティスティックな場面を写真でご紹介します☆☆
街中のフードコートで見かけたおじさん。なんとなくおしゃれ。特に髪!
下の写真に続きます↓
お気づきのようにただの絵ではなく、色の違うタイルのような破片がモザイク画のように貼ってあります。
ここまでが同じ建物の壁一面に書かれていました。おそらく、何人かのアーティストさんの小さなショップが集まった建物だと思います。窓を覗くと素敵なアートがいっぱいでした♪
同上・・・ではなく、ポストが混じっていましたw
しかし、ポストも私の住む町とは違ってカラフル。
Winnipegウィニペグはこれで終了。