持ち物の中でも、パスポートに次いで重要なスマホについて整理したいと思います。
検討事項は以下のような観点です。
- SIMフリー
- 2台持ち
- デュアルSIM(SIMカード2枚)
- Wi-Fi(無線LAN)環境
- テザリング
- 保証
日本でも認知度の高まってきたSIMフリー端末、キャリア(携帯電話会社)に縛られず回線を選択できる。ここではSIMフリーの説明は省略しますが、調査会社のBCNの発表によると2018年の日本国内のSIMフリー端末のシェアは20%弱くらいですね。
スマホ市場は伸びるもSIMフリーは鈍化、単価上昇も要因に? BCNが調査
日本で使っている端末、例えばiPhoneをそのまま使いたいのであれば、SIMフリーのiPhoneを購入しましょう。ドコモなど携帯電話会社で買わずに、国内でもアップルストアで購入すればSIMフリーの端末が手に入ります。
2019年3月4日 追記:今となっては、携帯電話会社で購入した端末もSIMフリー化できるようになりましたね。
それを海外に持ち込み、現地のSIMカードを契約・購入して差し替えることで、そのまま同じ端末を使うことが可能です。ひとまず、海外での契約については省きます。
ただ、これの問題点は現地で日本の電話番号が使えなくなることです。
(海外にいてこちらから日本に掛けることは無いけど、受けるだけは受けたい、というのができなくなる)
これを解決するための方法は2つです。
- 2台持つ
- デュアルSIMの端末を購入する
1の2台持って行く、はある意味シンプルで、日本で使っている端末とは別にSIMフリーの端末を持って行き、海外ではそちらを使う。また、日本で使っていたもう一台の端末は、SIMフリーの端末を通りしてテザリングすることで、インターネットに接続する。この場合、日本で使う端末はSIMフリーである必要はないので、携帯電話会社から購入しているものでOKです。SIMフリー端末自体は、今は日本でもたくさん手に入りますし、海外に行ってから入手でも全く問題ありません。
ただ、こちらの問題点は2台を持っていく必要があるという物理的な問題です。
そこで、2です。
2のデュアルSIMの端末を購入する、は聞き慣れない方も多いかもしれませんが、1台の端末で2枚のSIMカードを挿す(使う)ことができる機種を購入するということです。現在は日本国内でもデュアルSIM対応の端末が家電量販店等でも簡単に入手可能です。ここも掘り下げると、デュアル・スタンバイというこれまた聞き慣れない話しになるのですが、一旦省略します(まぁ世界一周をする上で、一般的にはそこまで重要ではないです。)
ただ、こちらも課題があって、まず現時点ではiPhoneは最新機種のiPhone7シリーズでも、デュアルSIMには対応していませんので、選択肢から外れてしまいます。
2019年3月4日 追記:最新のiPhoneXSでは、通常のSIM+eSIMという仕組みが実装され、デュアルSIMができるようになりました。ただ、現時点で国内でeSIMに対応している携帯会社は無く、世界で見てもたくさんあるわけではないので、やはり、iPhoneシリーズでのデュアルSIM環境を手に入れることはできないに等しいです。
理想としては、eSIMに日本の番号、通常のSIMスロットに各国のSIMを差し替えられるととても便利なのですが、現時点ではできません。
となかなか複雑なのですが、大きく2つのことを割り切るととても簡単に解決します。
日本で普段使っている携帯のみで海外に行く!
- インターネットはホテルや空港、カフェの無線LANのみと割り切る
- 緊急で通話やが必要な場合は、割高になっても日本の携帯回線を使えばいい
先進国だけでなく、新興国でも旅人が行くような場所では、無線LANがかなり普及しています。
外国人旅行者にとっては、むしろ日本よりも新興国の方が整っているといえるかもしれません。
ただし、新興国やあまり栄えていない地域では、「無線LANあり」と表示されている施設であっても、実際には繋がらないことが多かったり、繋がってもとても回線が遅いために使用に耐えられないということが起こります。
ここには個人差があって、世界一周ということが大きな目的なんだからインターネットが繋がることなんて大した問題ではない、という考えるか、旅情報の収集やSNS、ブログの投稿などのためにインターネットを駆使したい、と考えるかによって、重要度がかなり異なります。
大枠の判断基準としては、このようになります。
次回は、もう一歩突っ込んで、契約や壊れた時のこと(旅中はよく壊しますし、盗まれますww)なども踏まえ、書いていきたいと思います。