NZの羊たち

Kia Ora, キオラ  (ニュージーランド先住民族、マオリ語で ‘こんにちは’)

8月、まだ寒い日もあるニュージーランドですが、春の近づきのサインをあちらこちらに見かけはじめました。

羊、馬、牛など、ファームでは出産シーズン。

白い羊はメリノ種でメリノウール用に飼育されています。
メリノウールは肌にチクチク感じない さらっ、ふわっとした着こごち。 保温性に優れていて薄手なのにびっくりするほど暖かく、また、ウールには汗を吸収し除湿して外に出す働きがあるので、暑くなってもべたつかずに汗冷えを防ぎます。なのでメリノウールは体温の調節がまだうまくできない赤ちゃんの肌着に大おすすめ。 真夏以外は年中着れるのでカーディガンや肌着で1枚あるととても便利です。

頭と足が黒い羊がサフォックス種で日本の7割の羊はこのタイプだそうです。 サフォックス種は食用・ウール両方用に飼育されています。 ラムとは生後1年未満の子羊の肉の事で、柔らかく癖も匂いもほとんどなく調理もレアで食べれます。マトンが生後2年からの成長した羊の肉でワイルドな匂いというか動物っぽい匂いで癖があります。

ニュージーランド一周旅をした友人が 「どこまでいっても牧草地と羊、羊、羊だけの風景が永遠と続くので、運転していて目がチカチカしてきた、、」 とこぼしていた程、この国では少しドライブすれば羊が見れます。 この羊たちはもとからニュージーランドに生存していたわけでなく、200年程前にイギリスからの移民が持ち込んだものなのです。羊はウール、ミルク、肉、荷物運び、など沢山の用途があるので欧州では昔から重宝されてきた動物で、ニュージーランドでも羊が広まり、現在では人口より羊が多くなりました : )  NZのメジャーな輸出品であり、世界各国にNZの羊製品が流通されています。

羊の豆知識

  • ニュージーランド、オーストラリア、モンゴル、各国の羊頭数は人口の約3倍。
  • 羊は下り坂を追い風で降りるのを嫌い、向かい風を受けながら上り坂を登るのを好む。
  • 豚と同じくらいのIQを持ち、記憶力が良い動物。50人程を2年間ぐらい記憶できる。
  • 表情に喜怒哀楽を表し、またそれを読み取る力も持つ。
  • 病気になった時は、薬草を探し当てて食べて自己治療をする。
  • ベストフレンドがいる。
  • 270度の視野をもつ。

のーんびりと一日中草をもくもくと食べている印象がある羊ですが、向かい風の上り坂を好んだり記憶力がよかったりと意外にのほほーんとしていない面もあるのですね。

以上、羊の国NZからスタイルナチュラのTomokoがお届けしました。 最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。 それでは、また次回 :)

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