26日目 11月5日 金曜日
04:00 パーキング 出発
まだ外は真っ暗。
こんなに朝早く起きた訳は10時間の登山をするため!
実際、屋久島に行くことを決めるまで、
屋久杉や縄文杉を見に行くのに何時間もかかったり、
登山をしなくてはいけないということを知りませんでした・・・
有名だから簡単に見に行けるものだとばかり苦笑
そして、登山といえば富士山と実家の近くの山しか登ったことのない私。
同じく登山経験のない相方さん。
どんな服装で登山すればいいかまで、
観光センターの方にうかがい、
持っている服の中で、なんとかそれに近いものを選び、
偶然持ってきていた懐中電灯を、偶然持ってきていたエコバックリュックに入れ、
いざ、縄文杉に会いに出発します♪
ちなみに・・・ 屋久杉とは。
通称、樹齢1000年以上の杉だけを屋久杉と言い、
1000年以下を小杉、植林の杉を地杉と区別しています。
その屋久杉は、標高にして600m以上から1300mくらいの所に多く自生し、
1200m前後に巨大杉が多く見られます。
また、一般に樹齢が300年ほどと言われている杉が、
2000年、3000年もの長寿の杉になるのは、
多雨に恵まれている屋久島の特殊な自然環境と、
屋久杉の樹脂の特性が起因しているそうです。
屋久島の土台は花崗岩で栄養分が少なく、杉の生長が他の地域に比べ遅くなります。
すると、年輪の幅が緻密になり材は硬くなります。
そうなることで樹脂道に普通の杉の約6倍ともいわれる樹脂がたまります。
この樹脂には防腐・抗菌・防虫効果があるため、
屋久杉は長い年月の間不朽せずに生き続けられるのです。
また、硬質・防腐・抗菌・防虫などの特性をもつ屋久杉は古くから珍重され、
屋久杉の平木がそのまま通貨になった時代もありました。
04:05 お弁当ピックアップ
朝昼2食付の登山弁当、一人前1000円をピックアップし、
登山口行のバス乗り場まで車で向かいます!
04:10 屋久杉自然館 到着
(ここから、明るくまでの間の写真は帰りに撮ったものですw)
3月から11月は登山口まで自家用車乗り入れ禁止のため、
屋久杉自然館の駐車場に車を止めて、
登山バスに乗り換え登山口まで行きます。
始発が4時40分。
行きのバスは朝の時間帯4時40分から20分おきに6時まであり、
6時以降は12時30分の最終便があるだけです。
ちなみに、バスチケットは片道870円ですが、
事前に観光センターなどで往復券を1700円で購入可能です。
当日は片道券しか買えません。
登山口まで大型観光バスに乗っていくのですが、
日帰り登山の方の多くはこの時間に乗るので、
早めに行って並ばないと乗れない可能性があります。
何も知らず早めに行ったのですが、駐車場の案内の方が、
「列に鞄だけでもいいから順番取りしておいたほうがいいよ」
と、教えてくださり、
もう並び始めているバス乗車待ちの列に鞄をおいて、
朝食弁当をたべました☆
ゴミは持ち帰りです!
04:40 屋久杉自然館 出発
無事バスに乗れ、真っ暗な山道を進んでいきます。
おなかいっぱいで、暖房が気持ちよく、
うとうとし始めたところで、到着泣
05:10 荒川登山口 到着
多くの方は地元のガイドさんと一緒にグループで来られていました。
そんなことは全然考えなかった私たちは、
登山口で登山届を書き、
登山用ではなく、家庭用懐中電灯を持って出発です♪
05:25 荒川登山口 出発
登山口からは、トロッコのレールの上を歩いていきます。
真っ暗なので全く何も周りが見えず・・・
枕木の間隔は不規則なので、自分の歩幅に合わせて。
穴が開いているところもあるので、気を付けて。
川の上はレールのみ。柵もありません。
暗くてどんなとこかわからないのですが、ひたすら進みます。
ちなみに帰り道、明るくなってこんなところを歩いていたのかと怖くなりました↓
少し橋を歩いてしまうと川底へ・・・
そして、柵のある橋もありましたが、
端のほうは・・・
知らぬが仏!?
普通に落ちれますw
でも、後で地元に聞いたのですが、
川に落ちてけがをしたり、亡くなったという話は聞いたことがないそうです。
でも、高所恐怖症の人は、暗いうちに通ったほうがいいと思いますw
まあ、帰りは明るいのですが・・・;
ガイドさんもいない私たちは、ペース配分も考えず、
東京の町の中を歩くスピードですたこらすたこら♪
いくつかの先に出発したグループを抜きましたw
ほんのり明るくなり始めました*
スタコラスタコラ。
暗くて写真が撮れないのですが、
帰りも同じ道を通るので、行きは写真を撮らず、
とにかく私たちの終点縄文杉を目指します。
歩き始めて約1時間ぐらいで明るくなりました♪
写真は帰りにと言いつつ、渓流がきれいで1枚パシャ☆
歩いても歩いてもトロッコのレール道から抜けれません・・・
そして、トロッコ道は緩やかな上り坂。
歩きながら眠気が・・・
そんな頃、や~っと、
07:35 大株歩道入口 到着
ここから先、縄文杉のところまでトイレがないので、トイレ休憩をします★
トイレといっても山の中。下水道なんてありません。
そして、屋久島の山岳部では、自然環境を保全するため、
これまで現地処理されてきたトイレのし尿を人力で搬出してくださっているそうです。
こちらのトイレは循環型の環境にいいトイレだそうです。
すごいと思い説明版をパシャ☆
07:40 大株歩道入口 出発
ここからが本当の登山の開始です。
歩道と名前がついているのですが、
屋久島の「歩道」というのは「登山道」という意味だそうですw
この階段が登山道の入口です♪
途中、翁杉という杉を見ましたが、よくわからず。
というのも、理由がありました!
理由は帰りに♪
08:00 ウィルソン株 到着
もともと大株という名前でした。
そう、この登山道の大株歩道という名前はこの杉の前の名前から来ています。
周りの木々に溶け込んでいますが、ウィルソン株は現役の杉ではなく、
切り株です。
切り株の中に入ることもできます☆
上を覗くとハート形をしています♪
ウィルソン株は、標高1,030m地点にある、胸高周囲13.8m、
推定樹齢3,000年の屋久島最大の切り株です。
約400年前に秀吉に献上する際に伐採されたとされているそうです。
1914年、アメリカの植物学者A・ウィルソン博士によって世界的に報じられ、
この方の名前がついたそうです。
ウィルソン株を過ぎてすぐ、縄文杉までの間で一番過酷な
3段階になった階段が登場しました。
「獄の1丁目・2丁目・3丁目」
と、近くを歩いていた若いガイドさんが呼んでいましたw
鹿さんに何度も遭遇しました♪
一生懸命スタコラ登っていると、暑くなり、
汗をかきながら2人とも半袖で登山していると、
山小屋で一晩明かした、防寒ばっちりの下山グループの方と何度もすれ違い、
頭おかしいのでは!?というような顔で見られましたw
すれ違うガイドさんからは、
「何時に上り始めたの?早いね~。」
と声をかけられ、
また、出会う人、出会う人「おはようございます♪」
と、声を掛け合い、不思議な一体感も味わえました☆
ペースを落とさず、
スタコラスタコラ。
大王杉を過ぎ、
夫婦杉を過ぎ、
(後でご紹介します♪)
歩き始めて3時間45分。
やっと目的の、
09:10 縄文杉 到着
ひゃあ~~~~
これが屋久島で(今のところ)一番大きな屋久杉です♪
霧がかかって神秘的なところがまた似合います*
縄文杉は標高1,300mの地点にあり、
樹高25.3m、胸高周囲16.4m、推定樹齢は2,600~7,200年といわれています。
ちなみに縄文杉の縄文とは縄文時代に目が出たからではありません!
(私はそう思っていました・・・)
杉の表面が縄文のような見た目をしているからだそうです!
現在、縄文杉は一般の人が手で触れることができません。
というのも、縄文杉を見やすくするため縄文杉のまわりの木々が切り倒され、
多量の雨と強風により土が流され根が露出し、
さらには登山者が根を踏みつけるという状況が
縄文杉を倒壊の危機に直面させていたからだそうです。
現在は、木の15mほど手前に設けられた展望デッキから見るようになっています。
夏のハイシーズンの時期には、この展望デッキにたくさんの観光客がやってくるので、
写真を撮るのも一苦労、立ち止まることもできいくらいだそうです。
私たちは、本日3番目に到着したので、十分立ち止まってみることができました♪
1時間後に展望デッキへの階段に列ができていました;
写真をいっぱい撮り、ゆっくり観察して、
すぐ近くにある休憩小屋でお昼ご飯を食べて下山することにしました♪
(まだ9時代ですがw)
高塚小屋↓
登山弁当の昼食をいただきます♪
ご飯を食べていると、後ろの山の斜面から、ガサゴソ。という音が。
振り返ると、そこには花子さんが!!
この写真一切ズームしていませんw
カメラを顔の前に出しても逃げないんですw
そして、じ~っと見つめてきます♪
あとで聞いた話ですが、(たぶん)この鹿さんよくこの辺に出没する鹿さんのようで、
地元のガイドさんから花子さんと呼ばれているそうです☆
花子さんは子供と一緒にやってきましたが、子供は餌を食べるのに一生懸命で、
一切人間に興味をもっていませんw
花子さんとも見つめあい、
ゆっくり休んだところで、同じ道を引き返していきます。
写真をたくさん撮りながら♪
10:10 高塚小屋 出発
ここからの帰り道は写真でご紹介します♪
登山道は、
普通に山道だったり、
木の階段だったり、
木の根っこだったりもします。
中には、
道上の木の根や、倒れた木が切られて道になっているところもあります。
木や岩は苔むしています♪
その苔むした岩に誰かが面白いいたずらをしていました♪
癒されます☆
また、歩きやすいように、段差を調整したりするのに木が使われているのですが、
それが断面がハートの形をした木だったようで、
この一帯の登山道にはハートの踏み台?がいくつかありました♪
名前のついている木だけでなく、あちこちに大きな木がたくさんあります。
言葉では伝えられないのですが、ほんとにほんとに素敵な景色がそこらじゅう。
素敵♪
素敵♪♪
素敵♪♪♪
苔好きの私は苔の写真もたくさん撮っていましたw
ふさふさです☆
こちらが夫婦杉☆
手をつないだように枝でつながっている2本の屋久杉です。
右が「夫」で左が「妻」だそうです。
ちょっと見にくいですが・・・;
正面が手の部分です♪
この近くには携帯トイレ用のテントがあります。
何か所かあるみたいです*
さらに下ると、大王杉が見えてきました。
昭和41年に縄文杉が発見されるまで、この杉が一番大きいと思われていました。
実際、間近で見れるので、縄文杉より大きいように感じました♪
迫力満点☆
前や下だけでなく、上も見ながら♪
縄文杉をはじめほとんどの大きな木々には、違う木々が着生しています。
木と木がもつれ合っている木もあります☆
一度枯れても新しい命が宿る場所としての役割があります♪
木を見て、写真を撮り、立ち止まりながらも下って行きます。
長い階段を下り、
小さな川を何本もわたり、
たまに登ったり、
そしてまた下って、
ウィルソン株を過ぎ、
大株歩道の入口まで戻ってきました。
折り返し地点からここまで3時間。
また、歩きやすいけど単調なトロッコ道に戻ってきました☆
ずーっと同じような景色なので、飽きないように周りをキョロキョロ。
山水が滴る苔☆
なんだろ?
おなじくなんだろ?
自分のペースで歩けるのでガイドさんなしでその点はよかったのですが、
次回(来ることがあれば)はガイドさんと一緒に登りたいです♪
左右の足の太さに差がありすぎですが、女体に見えませんか!?
トロッコ道の脇にある杉で、三代杉という名前がついています。
一代目の倒木の上に二代目が育ち、二代目の切り株の上に三代目が生育したので、
三代杉と名付けられたそうです。
ちなみに、前者を倒木更新、後者を切株更新といい、
これが繰り返されることで森が世代交代していくそうです。
この森のいたる所で見かけられる光景です☆
トロッコ道横の川☆
水がきれい♪
小杉谷小学校跡☆
屋久杉は17世紀に薩摩藩による伐採が本格化し、
明治になるまでに屋久杉の良木のほとんどが伐採されてしまったそうです。
樹齢1000年程度の巨木は年輪がゆがみ、
山地での製材が不可能であったため放置されたので、
現在も生きているものが多いそうです。
伐採跡地には杉の稚樹が成長し、
以来300~400年を経て美しい二次林を形成しています。
三次林となっている林分も広いそうです。
明治以降、屋久島の山林の大半は国有林に編入され、
大正から昭和にかけて二次林・三次林の伐採が進みました。
この林業に従事していた人やその家族が暮らしていたのが小杉谷でした。
しかし、昭和45年に閉鎖さえれ、今は小・中学校跡などが残るのみとなっています。
暗闇の中歩いた道をどんどん進み、
こんなとこを歩いていたのか~と考えながら、
こんなに長かったかな・・・とも感じ、
下り始めてから5時間15分で、やっと
15:25 荒川登山口 到着
写真を撮るため何度も何度も立ち止まったので、
普通の人より下りに時間がかかってしまいました;
総合計10時間ぴったし!
予定通りの10時間の登山でした。
もうへとへとですw
ここで、寄付金一人500円を渡し、
代わりにステッカーと杉のキーホルダー?をいただきました☆
ちょうどいい帰りのバスがあったので、乗り込みます♪
ちなみに帰りのバスの時間は、
7:00、13:30から16時まで30分おき、
16:20、16:40、17:00、17:30そして最終が18:00です。
日帰り登山する人は最終の時間だけ気を付けてください!
15:30 荒川登山口 出発
足が・・・
早く靴を脱ぎたい!!
そして、もう太ももが筋肉痛でしたw
16:10 屋久杉自然館 到着
さっそく車につんであるビーサンに履き替えましたw
気持ちいい~~~~~
16:25 屋久杉自然館 出発
今日は、車中泊ではなくせっかく屋久島に来たのだから、
地元の料理が食べたいということで、
自宅を民宿に改修し、御夫婦で経営されている民宿にお世話になることにしました。
17:30 民宿 湊楽さん 到着
ほんとに実家に帰ってきたようなアットホームさです。
ほぼ車中泊で、ほぼスーパーやコンビニのご飯を食べいる私たちが欲していたのは、
ホテルの豪華な感じではなく、この家庭的な雰囲気です泣
着くと居間でジュースをいただき、
普通の家庭のお風呂に入り、
そして、夕食はおばさんの手作り屋久島料理♪
2階に客間が2部屋あり、今日は満室。
ということで、もう一組の男性2人、
居間で別々のテーブルに座って、いただきます♪
2つのテーブルの間にすわったおじさんが、
夕食の説明をしてくださります☆
屋久島名物のトビウオのから揚げ↓
地元のお魚の刺身↓
その他のも全部おいしかったです♪
そして、ご飯を食べながら、食べ終わってからも、
屋久島の話をおじさんがいろいろしてくださいました☆
色々な疑問にも丁寧に答えてくださり、
ガイドさんと一緒に登山をしなかった私たちも、
屋久島のあれこれをたくさん教わりました♪
ぜひぜひ皆さんにおすすめの宿です!!
10時くらいまでお話をし、久しぶりに畳にひいたお布団就寝です♪
おやすみなさいzzz
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