ガリシア州の州都サンティアゴ・デ・コンポステーラ スペインその11

2011年7月22日 金曜日

昨日の夜スペイン北西部のガリシア州、州都Santiago de Compostelaサンティアゴ・デ・コンポステーラで一泊しました。

今日は世界遺産のサンティアゴ・デ・コンポステーラ(以後サンティアゴにします笑)の旧市街を観光し、スペイン人の友達カップルが住むサンティアゴから約1時間北に行った街に向かいます。

サンティアゴの旧市街以外にも、エルサレム、バチカンと並ぶキリスト教三大巡礼地のひとつでもあるサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路が世界遺産に登録されています。その巡礼路の終着地がサンティアゴにあります。

なぜここがローマ、エルサレムと並んで人気のある巡礼地になっているかというと、伝説では、9世紀に星に導かれた羊飼いがこの地でイエス・キリストの十二使徒の一人、聖ヤコブ(スペイン語名サンティアゴ)の墓を発見しました。そして遺骨を祭った聖堂が建てられ、町が出来上がりました。11世紀になると聖ヤコブ信仰はヨーロッパ中に広まり、「聖ヤコブの霊廟に詣でればすべての罪が許される」と、大勢の信者が巡礼者となって訪れるようになったそうです。

この聖ヤコブの遺骸が祭られているロマネスク様式の大聖堂(カテドラル)は、サンティアゴのシンボルです。

また、カテドラルに入ってすぐにある柱は、多くの巡礼者によって触られてきたので、
彫刻がほどこされている表面が、くぼみができています。


表面の彫刻がツルツル。

カテドラル内部。

内部中央祭壇には、聖ヤコブの像が祭られ、

祭壇の下へ通じる階段を降りると聖ヤコブの遺体を納めた銀の棺があります。

カテドラルの前にはたくさんの巡礼路を歩き終え、巡礼者にこれたことを喜ぶ人たちがいました。巡礼道にはいくつかのルートがありますが、世界遺産に指定されているのはフランスからのものです。スペイン国内だけでも約800キロ。巡礼者の数が増えると共に、道沿いには無料の宿泊所が整備され聖堂や修道院が建てられていきました。食事も用意されるなど、巡礼を支える人々の無償の奉仕で成り立っているそうです。

巡礼の街道では巡礼者は、その証明に帆立貝の殻を荷物にぶら下げています。そして中には水を入れるための水筒が割のひょうたんをぶら下げている人もいます。

今では純粋に巡礼のために歩く人以外にも、目的達成のためやスポーツ感覚に近い感じで歩く人もいるそうです。この日はもしかしたら夏で学校が休みのためか、3日後の7月25日は聖ヤコブの日でここガリシアでは大きなお祭りの日だから大勢の巡礼者がいたのかもしれません。

私達はこの25日のお祭りのために、ここにやってきたのです。
といっても、サンティアゴのお祭りでは無く、友達の住む街の、このサンティアゴのお祭りとはちょっと変わったお祭りです。

その内容は後日♪

私達はこのカテドラルをスタート地点にし、ホテルでもらった地図に載っている、旧市街のオススメ散策ルートに沿って街を歩き回りました。

そのルートの途中で見かけた世界遺産のサンティアゴの旧市街の様子です↓

大聖堂の正面にはPraza do Obradoiroオブラドイロ広場というサンティアゴの象徴的広場があります。

この広場を挟んでカテドラルの正面にはパソ・デ・ラショイ(ラショイ館)、現在自治体庁舎として使用されている建物。

カテドラルから見て右側にはパラドール・オスタル・ドス・レイス・カトリコスという国営のホテル。
16世紀に建造され、19世紀まで病院として使用されていました。

カテドラルから見て左側にはColexio de San Xeromeコレシオ・デ・サン・シェローメという、
現在サンティアゴ・デ・コンポステーラ大学の学長オフィスとして使用されている建物。

オブロイド広場は4面とも建物に囲まれています。

カテドラルの左側の扉を出ると正面にはMonasterio de San Martín Pinarioサン・マーティン・ピナリオ修道院。

カテドラルの裏側のPlaza da Quintanaキンターナ広場。
[

キンターナ広場を挟んでカテドラルの正面に建つ、現在美術館として使用されている建物。

カテドラルの裏側。

通った道の横にあった小さな城門??
後で調べてみると、こちらの門は、唯一現存するかつての旧市街を囲んでいた城壁の名残がある門だそうです。

ガリシア名物 プルポ・ガジェゴ。
この大きな鍋でタコをゆでています。味付けはオリーブオイルと塩と粉末の赤パプリカのみ。

タコがすごく柔らかい!

秘訣は沸騰したお湯に3回タコを数秒ずつ入れては出しを繰り返し、最後に30~40分ゆでることだそうです。

旧市街にあった大きなメルカド。市場。

ペルセベという、ここの有名な海産物。
貝ではないそうで、いまだに何だか正体不明。
食べ方が難しいそう。
そして、お高いらしいです。

ガリシアは海産物が有名。

大西洋の荒波にもまれているせいでしょうか??

市場で見つけたこれが本場の「カステラ」。
スペイン語では「ビスコッチョ」といいます。

おいしい!!!

日本のカステラとはちょっと違います。

お花屋さん♪

ひまわりの飾りがかわいい建物。

素敵な雰囲気のカフェ。中庭の奥には塔が見えます♪

カテドラルの近くにあるMosteiro de San Martiño Pinarioサン・マルティーニョ・ピナリオ修道院。

Colexio de Fonsecaコレシオ・デ・フォンセカ。
旧サンティアゴ・デ・コンポステーラ大学学舎で、1970年代まで薬学部の建物として使用されていました。
現在は、サンティアゴ・デ・コンポステーラ大学の総合図書館として使用されています。

私たちが歩いたお勧め散策路の終点Parque de Alamedaアラメダ公園にやってきました。
ここから見える景色がこちら↓

旧市街がきれいに見渡せます。

このサンティアゴは、今まで私たちが見て回ったスペインの南のアンダルシア地方の建物、雰囲気と全く違いました。
南はイスラムの影響が濃く残り、また温かく天気も毎日晴れという場所だったので、この町のようにヨーロッパ的で、石造りの街は南からやってきた私たちにとって新鮮でした。

今日はまだ終わりません。
このまま車で移動します。
続きは次の記事で→

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