2011年7月24日 日曜日
今日からお祭り。なのですが、とっても面白いハプニングが今朝起きました。
昨日私達の友達カップルは彼らの友達の結婚式へ。夜6時から始まった結婚式の後、夜9時から家の近くのレストランでパーティーをしていたそうです。ここスペインのパーティーは朝までというのが一般的なようで、朝6時ごろ酔っ払って彼らは帰ってきました。
私達が泊まらせてもらっている彼らのお家は3ベッドルームにリビングとキッチン付きの部屋。彼らのお家にはよくパーティーの後誰かが泊まりにくるという事は聞いていたので、今朝も何人かと一緒に帰ってきた音を聞きましたが、特に驚かず私達はそのまま寝ていました。
数時間後、私達が寝ている部屋の扉があいたので、私は目を覚ましましたが、友達カップルの彼女のほうが夢遊病があるということをきいていたので、最初彼女かな~と寝ぼけた頭で思っていました。
扉を開けて入ってきた人物は笑いながら何かスペイン語で話していました。
そして突然、私の上に飛び込んで来てお腹を思いっきり踏んづけた後、私の隣に寝そべり布団をしっかりかけて、なにかスペイン語で話しながら数秒後には寝息を立てていました。
。。。
あまりの事にフリーズしている私は、声から女性とわかっていたので、そのまま様子を見ていましたが、寝てしまったので、私の反対側で寝ている相方と、
「誰!?」と確認しあいましたが、わかるはずもなく。。。
とりあえず、彼女は幸せそうに寝ているので私達もそのまま寝続けました(笑)3人横に並んで。
その後、私達はこの家の中で一番に起き、知らない男性がシャワーを浴びて出ていくのを見送り、友達カップルが起きてくるのを待っていました。
もちろんその間も彼女は私達のベッドで夢の中です(笑)
12時半ごろ彼らが起きて来て、誰かが私達のベッドにいる事を告げると、二日酔いの彼らもビックリ(笑)
彼らが起こした彼女は、「なんでここで寝ているの?」と聞いていました(笑)それは私達の言葉のような。。。(笑)
とりあえず、私たちがその後仲良くなったのは間違いありません。話をする前に一緒に寝たのですから(笑)
二日酔いの彼らの準備が整い、十分な対策をしてお祭りに出発。
お祭りはFesta da Fragaフェスタ・ダ・フラガというそう。
このお祭りは、25日の聖ヤコブの日(ガリシアの日)の祝日をメインに行なわれ、この日の前の週末に友達グループである川横の公園に”家”を建て、その家の中で24日の昼間から飲み始め、25日の夕方ごろまで家に帰らず遊び続けるという、説明だけでは分かりづらいお祭りですw
私達も何度も説明してもらっていましたが、体験してやっと理解できました。w
準備万端で出発した理由は3つほど。
1、ガリシア北部は夏でもとても涼しく昼間でも22度くらいな上に夜は15度を下回ることも普通。夜を外で過ごすためには防寒具が必要。その中で寝るためには、テント+寝袋又は車内+毛布という夏とは思えない寒さ。
2、24日の前夜祭ではバンドのライブに合わせて踊り、色んな物が飛んでくるので、着替えや帽子が必要。
3、25日の本番の日のお昼にはバンドのライブにあわせて踊り、色んな物を掛け合い、服をやぶりあい、泥を塗り合い、終了後にお風呂に入りに公園の横を流れる川に飛び込む。
という理由のためでした。
このお祭りは特に聖ヤコブとは関係ないようですw
着いてみてビックリ。約300棟程の”家”が。
“家”は木の廃材で枠組みされている物や、窓の絵がつきそこだけ透明になったテント、中には2階だての物もありました。
今年はシンプルと言っていた私たちが参加したグループの家の中には、まずテーブルとイス。後は、バーカウンター。(笑)
バーカウンター。
テーブルとイス。本職”大工”の彼が出ていた釘を打ちつけていますw様になる!w
柱に打ってあったまがった釘。
これは栓抜きだそう(笑)
外から見た”家”。
他の家では、ソファーを持ち込んでいたり、コンロを持ち込んで、その中で料理をしたり、壁に窓を作りそこからカウンターバーを出して外でも飲めるようにしていたりとみんな工夫を凝らしています(笑)
これが、若者だけでなく小さな子供から50代、60代の人も真剣に楽しんでいるので素敵です。
まず、15時頃に着いてお昼ご飯にエンパナーダという伝統的なパン生地にツナや魚介類ハムとチーズなどを詰めて焼いた食べ物を食べながらすぐに飲み始め、飲んでしゃべって飲んでしゃべってゲームしての繰り返し。
ランチのエンパナーダ。
夕方に楽しそうな太鼓の音が。
みんな踊りに出かけますw
その人ごみの中にいたスーツ姿で腰からビール瓶3本をぶら下げている人(笑)
こんな感じでいろんな面白い恰好をしている人もいっぱい。
22時頃からバンドの演奏が始まりました。その演奏されている曲がここならでは。ガリシアの伝統的な曲が主に。スペインの音楽として有名なのは南のアンダルシアのフラメンコですが、実はガリシアの伝統的な曲はケルト音楽なのです。紀元前900年から500年頃にこの地にたどりついたケルト系の民族の文化は、ローマ帝国の支配を受けたあとでも、ここガリシアに残りました。
ケルト音楽に欠かせない物はもちろんバグパイプ。 スペイン語ではガイタgaitaというそうです。
このお祭りでもバグパイプがバンドのメインになって演奏される曲も多々ありました。
ケルト音楽に合わせて踊るスペインの人たちを見て、というか一緒に踊り、スペインといえば南のフラメンコというステレオタイプなイメージではない一面を見ることができました。
この夜10時半に始まったライブはなかなか終わりません。約1時間ごとに新しいバンドが出て来て、みんなでお酒を片手に踊ります。
片手に持っているお酒は飲むだけではなく、誰かにかけるためでもあります(笑)友達が帽子を用意してくれた理由がここで分かりました。色んな物が飛んでくるから(笑)スペイン人の友達の彼女のほうは現在シルバーとゴールドの間くらいの色に髪を染めていて、お祭りが終わった25日の夕方、1時間くらいシャワーを浴びたにもかかわらず、髪の色が紫や黄色になったままでした(笑)
いつまでも終わりが来ない夜のイベント。さすがスペイン。日本人の私たちは夜中3時半にギブアップ。車に戻り明日のメインイベントに備え就寝です。
こんな飲んでばっかりのお祭りの中で覚えたガリシア語。
犬のことを標準スペイン語ではperroペロといいますが、ガリシア語ではcanカンというそうです。
全然違います。そしてcan。