メリリャの新婚旅行お勧め度(5段階)

Keiko: ★★★
Kazu: ★★

良い点
・一つの街でスペイン、モロッコ両方を感じることができる
・交渉なしに安心してモロッコのお土産が買える(モロッコで交渉した値段より安い!)・スペインだけどアフリカ大陸にいるという特別感が味わえる

悪い点
・スペインでもモロッコでもない中途半端な感じ
・見どころがほとんどない
・スペインだけど人口の半分以上はモロッコ人

2011年8月4日 木曜日

今日こそ本当にフェリーでアフリカ大陸にあるスペイン領Melillaメリリャから、スペイン本土のマラガに帰る予定です。

その前に、予定外に1日滞在することになったメリリャの街をちょっぴり探検しました。

メリリャについて。

メリリャは同じくアフリカ大陸にあるスペイン領のセウタ同様、紀元前に古代フェニキア人が建設した歴史の古い町で、カルタゴやローマの植民地にもなりました。

イベリア半島のレコンキスタは、1492年に最後のイスラム王朝であったナスル朝グラナダ王国が滅びて一段落しましたが、勢いに乗ったカスティーリャ=アラゴン連合王国は、地中海南岸のイスラム系港湾都市のいくつかを攻撃し勢力下に収めましたた。
メリリャは、1497年に占領された港湾都市の一つです。
反攻体制を整えたサアド朝は、16世紀中に多くの領地を回復しましたが、港湾都市であるセウタとメリリャに関してはスペイン領として現在まで残されることになりました。1954年に独立したモロッコは、セウタなどと共に領有を主張していますが、スペイン側は固有の領土として応じていないそうです。

スペイン本国からはセウタに比べかなり離れているので、住民の食料品や生活物資の多くをモロッコに依存しています。
このためモロッコ側からの入国審査を簡素化し、関税を安く設定しているそうですが、モロッコの住民側はこうした措置を逆手に取り、海外(特にEU地域)製品を買い付ける場として活用しているようです。
このため、人口7万人規模のメリリャの街を訪れるモロッコ人(多くは個人の買い物客や零細貿易業者)は1日に1万人以上に及ぶと言われています。

そこで、昨日私たちが見た光景も納得です。

メリリャの見どころはモロッコの都市同様、旧市街。
メリリャの旧市街は要塞に囲まれています。

壁の向こうが旧市街です。

パラドールから徒歩約20分、スペイン広場から約5分のところ海の目の前に旧市街の入口、マリーナ門があります。

門をくぐって階段を上った先には、住宅街が広がっています。

この日だけかもしれませんが、旧市街のみならず街中には絵描きさんがいっぱい。
どこでも絵になりそうな風景なので納得です。
ここにも1人の絵描きさんが。

民家の壁に鉢植えがたくさんかけてあります。
かわいい!!

マリーナ門の反対側は崖になっていて、その下に広がるのは地中海。

とっても小さい旧市街はまっすぐ歩くとすぐに反対側の壁にぶつかりました。

要塞だということがわかります。

下を見るととってもきれいでした。

旧市街の北西には小さな教会が立っています。

教会から南に少し行ったところで要塞の壁から下を覗くとビーチが見えます。

両側を崖に囲まれたビーチは秘密のビーチのよう。

マリーナ門を出て右に行くとそのビーチへの入口がありました。

鉄の門のついたトンネルをくぐると砂浜が広がっています。

ここから入ってきました。

両側は断崖。
朝から日光浴を楽しむ人、絵をかく人などなど。

あっという間に旧市街を見終え、パラドールにチェックアウトに戻ります。

戻る途中、モロッコのお土産屋さんが数軒並ぶところを発見。

お店の中。

モロッコでは気にいる物がなく、また値段交渉がめんどくさくて何もモロッコらしい物を買わなかったので、最後の機会と立ち寄ってみました。

世界一周を終えた友達から、「もっと訪れたいろんな国でその国の物を買ってこればよかった」と後悔していると聞いたので、私達はできるだけ買って行こうと思っています。

スペインは値段を表示しなくてはいけない国なので、全てに値段がついています。
そして、モロッコより安いように感じました。

なので、全部で6点お買い物(笑)
時間に迫られて、慌てて選びましたw

まずは、バブーシュ。
15ユーロ。

質が特に良い訳ではありませんが、今までで1番、模様も色も縫製も気に入ったので♪

バッグ。
25ユーロ。

表。

裏。
細かい細工が気に入りました。

若干荒いですが。。。
ちなみにモロッコは革製品が有名です。

皮財布。7ユーロ。

14ユーロからの50%オフ。
色がかわいい。

フェズのタジンのミニチュア置物。
9ユーロ。

ハンドメイドの絵付けだそうです。

大きなタジンは壊れそうなので、小さい物を。

お茶セットミニ。
15ユーロ。

とっても小さいですが、一応使えるようですw

ファティマの手のペンダントトップ。
15ユーロ。

よく見かけるファティマの手。
イスラムでは幸運を意味するようで、この旅の幸運を祈って購入♪

(ファティマは、イスラム教の預言者ムハンマドの娘として生まれ、生涯を社会奉仕に捧げたといわれている女性です。
「ファティマの手」は、北アフリカのモロッコ・アルジェリア・チュニジアなどの国々で、「幸福を呼ぶお守り」又は、「魔よけ」として広く用いられているそうです。)

ちなみに、アンダルシアの旅中にフリヒリアナで見かけて気になっていた、ドアのドアノッカーが手の形をしたもの。

ファティマの手だったようです。

このあと、モロッコでも、スペインの色々な場所でも見かけました。

お土産がやっと買えて満足。
急いで坂を登りパラドールへ。チェックアウトをして、フェリーの時間までしばし時間つぶし。

メリリャからはスペインのマラガ、アルメリアへの船が出ています。

フェリー乗り場。

メリリャとマラガを結ぶフェリーの時間の選択肢は2つ。
短時間の3時間45分か長時間の約8時間か。
(ただし、冬季は違うようなのでhttp://www.directferries.co.uk/要確認です。また、時間や値段も2011年8月上旬現在です。)
参考料金は前々日までにネットで購入した料金です。

メリリャからマラガ
・短時間→メリリャ16:00発(金曜16:30)、マラガ19:45着(金曜20:15) 37.5ユーロ
・長時間→メリリャ23:00発(月曜23:59)、マラガ翌08:00着(月曜も到着時間は同じ) ただし、日曜運休。41.15ユーロ
月曜のみメリリャ12:00発、マラガ19:30着の便が上の便と合わせてある。値段は同じ。

マラガからメリリャ
・短時間→マラガ21:30発(木曜09:00)、メリリャ翌1:15着(木曜12:45) 37.5ユーロ ただし、水曜運休
金曜のみマラガ11:00発、メリリャ14:45着の便が上の便と合わせてある。値段は同じ。
・長時間→マラガ13:00発(月・日曜23:00)、メリリャ20:30着(月曜08:00日曜07:30) 41.15ユーロ

また、このフェリーはカーフェリーなので、車もOKです。上の料金は車なしの大人1人の料金です。
ネットで購入せず直接フェリー乗り場で購入することももちろん可能です。

ただし、チケットカウンターはとっても混んでいます。
早めに到着してチケットを買うことをお勧めします。

私たちは16:00の便でマラガに戻ります。
朝のうちにチケットを購入していたので、チェックイン済み。
ただし、当日券をカウンターで買ったので1人61・55ユーロでした。
そのまま、2階にあがり、手荷物検査をうけその後警察のパスポートチェックがあります。
昨日のモロッコからメリリャに来る時よりはるかに簡単にすみました。
まあ、スペインからスペインへの移動なので当たり前ですが…。

手荷物検査、パスポートチェックを抜けた後の待合室。

私たちが来たころには乗船が開始されていたので、さくさくとフェリーの中へ。

フェリーは1フロアのみで、相方が楽しみにしていた”デッキに出る”ことはできません。

フェリーの中には2か所のカフェとお土産屋さんが1か所あります。

1番前の席をゲットして、フェリー乗り場に来る間に見つけたチュロスが有名なお店で買ったサンドイッチをパクパク。

ちなみに街中のサンドイッチと船の中のカフェのサンドイッチは値段がほぼ一緒。
なので、わざわざ買って持ち込まなくても大丈夫でした。。。

今度こそマラガに帰れます!!

船が出発し、順調にマラガに向けて進みます。

と、目の前にイルカの大群!

あーっという間に見えなくなりましたが、その後も何度もイルカの群れが船の周りに。
中には一緒に並走してくれたり、ジャンプをたくさん見せてくれるイルカも♪

全部で100頭以上は確実に見ました。
時間にして約2時間ほど、イルカウォッチングができました♪
(マラガの家に帰ってママとパパに話すと、この時期の約1週間イルカの移動があるからたくさん見れるのだとか・・・。)

3時間45分の船の旅は終わり、今の私たちの街マラガに到着。

海の上から見た私たちの泊まらせてもらって家がある町。

船を降り、パスポートを持っていることを見せ、簡単に上陸できました。

マラガの港から目の前の大きな道を左に行けばバスターミナルがあります。
ここから市内バスも、ALSAの長?中?距離バスも出ています。

バスに乗って約15日ぶりのお家へ。

ガリシアから始まり、バルセロナ、モロッコ、メリリャと中身の濃かった旅の話をして久しぶりのママの手料理。

お家に帰ってきたという感じで幸せでした。

働いている人からしたら怒られるかもしれませんが、毎日旅をするというのも体力がいります。
そして、毎日ホテルを泊まり歩き、”家”という定住できる場所に落ち着けないのもまたまた、疲れがとれないものです。

本当の家ではないかもしれませんが、こうやって旅から帰れる家があることが幸せだとあらためて感じました。

次の旅先は2度目の○○○○○○宮殿へ♪

おまけの写真。
フェリーの中にあった立ち入り禁止のサイン。
ほんとに入ったらだめなのだと思わされるデザインです(笑)

最新情報をチェックしよう!
>世界一周 海外添乗員の妻が旦那を同行 新婚旅行

世界一周 海外添乗員の妻が旦那を同行 新婚旅行

新婚旅行に世界一周をした夫婦の旅の記録と情報。そしてその後の日本での生活、子育て育児、表参道周辺の情報、ダイエット挑戦など、ちょっと変わった経歴をもつ2人の経験に則したオススメな情報などを発信しています。

CTR IMG