2011年7月19日 火曜日
アンダルシアの旅 その7の続きです。
コルドバの街の中、もうどういっていいのかわからず迷い込んだ道で、「バリバリバリー」という大きな音。
相方は「何か当たった…」と言っていましたが、全く理解不能な私。
とりあえず外に出て見るとフロントのナンバーの下あたりがバキバキに壊れていました。。。
原因はこの子でした。。。↓
なんと、この辺りの街中にはPilonaピローナと呼ばれるタクシーやその地域に住む人、ホテルの利用者以外の一般の車が入れないように道路の真ん中の地面からポールが出てくるシステムが使われている地域だったのです。
こちらがピローナ。
駐車場や高速道路の料金所にあるバーの鉄のポールバージョンという感じでしょうか。
そんなことを全く知らない私達は、数十m前を前の車が走っているのを見たので、その道路に続いて入った途端、前の車が通過し終えたので出てきたポールに見事ぶつかってしまったのです。
私がオロオロしていると、そこを通りかかった地元のご夫婦が、事情を理解し、旦那さんがこの道のシステムを管理してる会社に連絡してくれ、奥さんが優しく”大丈夫よ”とおそらく言ってくれてました。
旦那さん曰く、管理会社から連絡が警察に行き、すぐに警察がくるとのこと。
とりあえず、道をふさいでいる車を近くの駐車スペースに動かそうと、旦那さん。
ポールはぶつかった衝撃で引っ込んでいたので、車を邪魔するものはないのですが、車の前部が壊れ道に着いている状態。とりあえず、そのままにしてこすりながら移動。
助けていただいたご夫婦にお礼をいい、警察を待つこと約5分。
警察車両でくるのかと待っていた私は、楽しそうにおしゃべりをしながら歩いてくるおまわりさん2人を見て、ちょっと気が抜けました(笑)
事故の状況を話すと、「よくあることだよ」と。
車の保険証を見せましたが、管理会社から来た修理の人がポールを確認し、壊れていないということなので特に書類を書いてもらうことも無く終了。
ただ、車が壊れているのでレンタカー会社に行ったほうがいいよ、ということでわざわざおまわりさんがiPhoneで私達が車を借りているHertzのコルドバ店の電話番号を調べてくれて電話をかけてくれました。
ただ、もう7時半だったので閉店しており、明日行くことに。
スペインのおまわりさんの優しさに感動していたのですが、おまわりさんの優しさはこれだけではありませんでした(笑)
引きずっている前部をおまわりさんがテープで応急手当。
黒いテープがおまわりさんの優しさ。
ひもは次の日の私たちがした応急手当です。
そして、ホテルを探してさまよっていたことを伝えると、「一緒に行ってあげるよ。」と。
徒歩でやって来たおまわりさんと、車の私達が一緒に行く。
それはつまりおまわりさんが私達の車に乗って行くということ???
はい、その通りでした(笑)
まさか、おまわりさんの車に乗る可能性はあったとしても、おまわりさんを車に載せて道案内をしてもらってコルドバの町を走る事になるとは!!!
でっかい体のおまわりさん2人を小さな車の後部座席に乗せ、出発進行!
変な緊張感(笑)の中、車を発進させました。
とっても、複雑な道を進み、私達が事故をしたのと同じシステムのPilonaの使い方を教えてもらいながら通り、無事ホテルに到着。
ちなみに道の横にはこんな看板が。↓
気をつけろということしかわかりません。
ポールが出ていたらもちろん行きませんが、出ていなかったので行ってしまいました。
赤信号はダメ、オレンジ信号が通ってOKということだそうです。
ここを通るためにはもちろん正式な理由がいりますが、
ボタンを押し、この機械でオペレーターさんに理由を伝えます。
「○○ホテル、ポルファヴォール。」のように。
すると、ポールが下がり、↓
赤信号がオレンジのライトに変わり、
無事通過できるということだそうです。
今まで日本でもちょっとこする程度のトラブルしかした事のなかった相方。
今日は色々な経験をしました。
ちなみに私達が選んだホテルは大きな教会の裏。
ホテルの駐車場が近くには無く、ホテルの従業員さんを助手席に乗せ、駐車場まで案内してもらいました。
警察、ホテルの人、今日は誰かを車に乗せる日だったようです。
とりあえず、落ち着いたので、散歩を兼ね夕食を食べに出かけ、レストランで店の外の席に座っていると、急に相方の腕の上に鳥さんの落し物が!!!
これで、明日には「運」がつく事を祈って。。。(笑)