世界遺産ヴィエリチカ岩塩坑 ポーランドその6

2011年8月31日 水曜日

クラクフに滞在3日目。
ここクラクフ周辺には「クラクフ歴史地区」、「アウシュビッツ強制収容所」そして「ヴィエリチカ岩塩坑」の3つの世界遺産があります。

クラクフにやってきた初日に「クラクフ歴史地区」、2日目の昨日「アウシュビッツ強制収容所」を観光し、
最終日の今日は残った1つ「ヴィエリチカ岩塩坑」に行ってきました。

Zabytkowa Kopalnia Soli w Wieliczceヴィエリチカ岩塩坑とは。
クラクフの南東約15キロにある小さな町Wieliczkaヴィエリチカ。2千万年前に海だったヴィエリチカは、地殻変動で陸となり、海水が蒸発して巨大な塩の層ができました。この町の地下には、1250年ごろから1950年代まで稼働していた大規模な岩塩採掘場があります。

この掘り続けられた岩塩坑は、地下300m、総距離300キロというアリの巣のような坑道を持っています。
中には巨大な礼拝堂を含め約40もの教会、年に1度試合が行われるサッカーのコートまであります。

そして、このヴィエリチカ岩塩坑は、1978年に初めて世界遺産に登録された12の世界遺産のうちの1つです。

クラクフからヴィエリチカ岩塩坑まではバスまたは電車で行けます。

バスの場合、駅の東のバスターミナルではなく、駅の西側に隣接するショッピングセンターの前の市バス停留所から304番のバスに乗って行けます。

駅の西側のショッピングセンター。

私たちは駅の西側に泊っており、駅に行くより近かったので304番のバスに乗って岩塩坑に行ってきました。

304番のバス停はKurnikiという通りにあります。

バス停に泊っている304番のバス。

チケットはバスの中の自販機、バス停横の自販機で買えます。
料金はどちらも同じで3.2PLN。
「市内」と「近郊」を選べるので「近郊」を選んでください。

バスは15分おきに出ていて、しかも304の路線は新しいバスのみなので、とっても快適。

約30分後、Wieliczkaヴィエリチカの街に入り、右側に「岩塩坑は100m先」という看板があるバス停で下車。

この看板横のバス停で下車。

バスを降りて右側の坂道を登ればヴィエリチカ岩塩坑があります。

ヴィエリチカ岩塩坑の建物。

ヴィエリチカ岩塩坑は年中ガイドと一緒にしか中を見学することはできません。

日本語のガイドツアーはないので、英語のガイドツアーに参加しました。
英語のガイドツアーは6~9月の間30分ごとに、10月~5月の間は1時間ごとに催行されているようです。

岩塩坑の中で写真が撮りたい方は別途料金を払う必要があります。

チケット売り場でガイドツアー料と1人分の撮影料を支払いました。
ツアー料金は大人1人68PLN。約2000円。

チケット。

撮影料はカメラ1台10PLNです。
約300円。

シールをもらってどこか目立つところに貼ります。

ガイドツアーの概要を説明する看板に書かれていたのは、

「岩塩坑にはレベル1まで380段の階段(地下64mまで)を下って入ります。
帰るときはレベル3(地下130m)からエレベータで地上に戻ります。
見学ルートに沿って20の部屋?空間?を見ながら2キロ歩きます。
また、クラクフ・ソルトワーク博物館はレベル3に位置し、所要時間3時間です。
地下の気温は14~16度です。
そのため夏でも暖かい服を着用することをお勧めします。
坑道内での喫煙、もしくは火を使うことは固く禁止されています。」

というようなことでした。

ということで、

12:00 英語ガイドツアー開始。

まずは、ガイドさんについて380段の階段をひたすらぐるぐる下っていきます。

目が回り、足がプルプル(笑)

そして、地下64mに達したところから岩塩坑の中に。

気温は歩いているせいかそこまで寒くありませんが、たまに細い通路を歩いているときは風が強く吹きました。
(ちなみに私は薄手のパーカーにレインジャケットを着てました。それでは暑かったですw)

岩塩坑は通路→ひらけた空間→通路→ひらけた空間・・・となっており、開けた空間には当時の坑道内の作業の様子や、ここで働いていた鉱夫たちが作業の安全を祈願するために造った礼拝堂、岩塩を削って作った彫像などが展示されています。

写真でご紹介します↓

さっそく岩塩で作られた彫像。
ここを訪れた有名人も多いようで、この像はコペルニクスさんでした。

この岩塩の層を発見したといわれているキンガ姫。と、鉱夫たち。
もちろん岩塩からできています。

作業の様子を蝋と実際に使っていた道具で再現。

ひらけた空間。

このような作業に使っていた仕組みや様子をいくつも再現して展示してあります。

かわいい岩塩の彫像。

小さな教会。

そして!!

地下101メートルにあるキンガ姫の礼拝堂。

この写真に写っているもの(ほぼ)すべてが岩塩から作られています。

壁に置かれている像も。

壁に掘られた細工も。

天井のシャンデリアも。

壁に掛けられていない、彫られた「最後の晩餐」も。

祭壇も。
すべてが岩塩から作られているのです。

すごい。。。

今も毎週日曜日にミサが行われてるそうです。

そして何よりもすごいのが、ほとんどがプロの彫刻家ではなく、鉱夫たちが彫ったものだそうです。

地底湖。

木で補強されたとっても広い空間。

ツアーの途中にはトイレ休憩もあります。

お土産屋さんや、

売店もあります。

規模が違う・・・

休憩後ツアーは続きます。

ここを訪れた有名人、ゲーテさんの像。

誰だかわからないおっちゃん。
イヤホンがないので、半分ぐらいしか説明を聞いていませんでした(笑)

地底湖。
昔はボートに乗って通路の向こうに行けたのだとか。
過去に事故があり、もうボートには乗れないそうです。

レベル3、地下約130メートルのところでガイドツアーは終了。
所要時間1時間40分ほどでした。

あれ??看板には3時間と書いてあったけど。。。

と、思っていると、この後希望者のみさらに地下の部分をガイドさんと一緒に見れるということ。

ツアーが終了したところからは、お土産屋さん、大きなレストラン、サッカーコートにもなる広い空間を通って帰りのエレベーター乗り場、そしてその後に希望者だけ参加できるツアーのガイドさんとの待ち合わせ所があります。

レストラン。
意外に安い。

サッカーコートとしても使われる空間。

エレベーター乗り場(中央)とガイドさんとの待ち合わせ場所(右)。

まだまだ歩き疲れていなかったので、希望者のみのツアーに参加してみました。
もともと私たちが参加した12時出発のツアーには25人ほど参加者がいましたが、希望者のみのツアーに引き続き参加したのは私たち2人と1人でやってきていた日本人の学生の女の子の3人だけ。

ということで、ガイドさんと4人ですたこらツアーに。

こんな感じ(笑)

「みんな来たほうがよかったのに!!」というほど、見る価値あります。

さっそくかわいい教会。

こんなのが見たかった。

壁にはステンドグラスまで。
でも、これって現ローマ教皇さんにみえますが??

ほんとにすたこらです。
なんたってここからがほんとに寒かったので。

なまめかしい?女性の岩塩でできた彫刻。

塩の結晶。

きれい!!

塩の結晶にもいろんな色のものが。

こちらは鉄分を含んでいるのだとか。。。

絵も飾られています。

40もある教会の中の、現在は見学できない教会のところから持ってこられた装飾物。

こちらも教会に置いてあったものだそうです。

当時のやり取りされた手紙や、

地図

使っていた道具も展示されています。
こちらはオイルランプ。

不純物のほとんど混じっていない、質のとってもいい岩塩で作られた像。

ライトを当てるとこんな感じ。

他のこんな色の像も実はライトを当てると白く見えます。
やっぱり岩塩でできています。

最後は4人でダッシュしてエレベーターにのりあっけなくツアー終了(笑)

8月、9月はとっても混むそうで、特に学校の始まる9月1日以降は学生がいっぱい訪れるので、この8人?9人乗りエレベーターは30分待ちなどあるようです。

15:00 地上に戻ってきてガイドさんと別れクラクフに帰ります。

いや~いいところでした。

帰りのクラクフへは電車に乗ってみようと駅に行ってみました。

岩塩坑から徒歩約5分。

一見駅には見えないところがヴィエリチカ駅でした。線路とホームのみです。

時刻表を確認すると、1時間に1本程度しか出ていないようで、次の便は1時間後。

あきらめてバスへ(笑)

岩塩坑の近くのバス停は、クラクフから来たときに降りたバス停とは少し離れています。
バスでクラクフに帰る方、岩塩坑から坂道を下って左折し、約100mほど行ったところにクラクフ方面行のバス停があります。

クラクフから約30分で行ける世界遺産ヴィエリチカ岩塩坑。
とってもいいところでした♪

これでポーランドの観光は終了。
私たちポーランドがとっても気に入りました♪

明日は飛行機でクロアチアに飛びます!

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