南部アフリカぐるーっとキャンプ旅 Day2; さっそくたくさんの動物に出会っちゃった 南アフリカその3

2011年10月14日 金曜日

朝4時45分起床。

早い!!

動物さんたちが活発な涼しい時間に会いに行くためなので仕方がないのですが。。。

10月から夏になったこの地域でも、太陽がないととっても冷え込みます。
ピッタリチャックを閉めたテントの中で、15度まで耐えられる寝袋がちょうどくらいなほど冷え込んでいました。

まだ日が開け切らない5時から朝食を食べ、出迎えに来てくれた本日のドライバー兼ガイドさんに急かされ、サファリ用の車に乗り込みます。

普通にしているだけでも涼しいのに、ホロのしまっていても車の中は寒い。

キャンプ場から約15分ほどでクルーガー国立公園に到着。

入口を入ったところで車を止め、ガイドさんからクルーガー国立公園の説明や決まりごと、今日の予定が伝えられました。

クルーガー国立公園。
1926年に国立公園法の制定と共に設立され、現在の敷地は19,633km2。日本の四国がすっぽりと収まる大きさ。
この公園内に生息するのは、鳥類507種、哺乳類147種、爬虫類114種、魚類49種、両生類24種、樹木336種といわれています。

クルーガー国立公園内は個人でもゲームドライブができ、そして、キャンプ場の設備も整っています。

さっそく、動物が見やすい朝の時間を無駄にしないため、ホロを開け6時過ぎゲームドライブに出発!
視界の良くなった車の中は・・・極寒!!!

体感気温は5度くらいでしょうか。。。

ガイドさんから、みんなが寝ずに探せばそれだけ動物を見るチャンスはあると言われ、みんな服を着込み、車に積み込んであった毛布にくるまり、激しく吹き込んでくる風に負けず動物を探します。

ここアフリカではビッグ5と呼ばれる動物たちがいます。
ライオン、ヒョウ、サイ、ゾウ、バッファローの5種類の動物。
これはサイズも大きい上に、なかなか見れないからだそうで、この5種類の動物を見ることがゲームドライブの大きな目標でもあるようです。

走り始めて3分。

道路をどこかの団体様が横断中。

近づいてみると、バッファローの群れでした。

あ、おはようございます!

立派な角を持ったオス、小さな子供を連れているメスなどなど朝焼けの中を移動中のバッファローの群れに遭遇したようです。

ビッグファイブの1つ目をサクッと達成。

なんだか今日はついているかもしれません。

じっくり見た後、次の動物を探しに再度出発。

また5分ほど走った後、なんだか茂みに大きな影を見つけ、よくよく観察してみるとゾウさん。

慌ててガイドさんに車を止めてもらいます。

朝ごはんを食べてる途中の親子でした。

茂みであまり見えませんでしたが・・・
開始10分以内にビッグファイブのうち2つを達成。
こんなに簡単に見れてたら、後が怖い。。。

と思っていると、その後、茂みに隠れがちなサイさんにも遭遇。

ビッグファイブ3つ目達成w

この後もたくさんの動物に遭遇。

クードゥー。このクルーガー国立公園のエンブレム。

インパラ。
そこらじゅうにいます。

イボイノシシ。
ライオンキングのキャラ“プンバァ”で有名な動物さん。

授乳中のサル、バブーン。

模様が実は白と黒とグレーの3色、シマウマ。

そのほかにもサル、たくさんの種類の鳥、シカのような動物数種、トカゲ数種類などなどに遭遇。

そして。
心の目で見てください。

この中にヒョウがいます。
裸眼ではかろうじて、双眼鏡ではっきり姿を確認できましたが。。。

そしてそして。
心の目で見てください。

この中に雌ライオンの頭が見えます。

こんな感じですがビッグファイブを朝の数時間で達成しちゃいました。

達成したのか!?

9時半ごろ、30分の休憩。

休憩後、すぐにラッキーな出来事が!

なんと、道路わきで雄ライオン3頭がお昼寝中。

そんな無防備で・・・

それにしても近い!!

本当に今日はラッキーだとドライバーさん。

公園内には川が流れています。
そんな川を通った時、

ドライバーさんがこの中に「カバがいる」って言うんです。

どこかわかります?

川の中に岩がある、その少し右上の岸のところにある岩みたいなものがカバだそうです。

素人には全く見分けがつきません。

違う川では水浴びをする象の家族が。

この公園内で象さんにはインパラの次によく出会いました。

かわいい~~♪

ちょっとお兄ちゃんな小象。
こっちを見ています♪

12時に公園内のピクニックエリアでお昼ご飯。

パスタサラダと冷たいホットドッグ。

そのピクニックエリアにいたピクニック中の現地の子たちが、人懐っこくてかわいかった。

みんな一張羅で、ポーズが決まってます(笑)

お昼ご飯を食べてからもう1度ゲームドライブを再開。

ここで私の一番のお気に入りの方に遭遇。

キリンさんです。

間近でキリンさん。

最後にヌー。

15時半ごろキャンプ場に戻って来ました。

オーストラリア人の女の子1人と私たちはお留守番して、他の4人はオプショナルのナイトサファリ・ゲームドライブに出かけて行きました。

4人が動物を見に行っている間、残った私たちとツアーリーダー、アシスタントさん、ドライバーさんとで焚き火を囲み色んなおしゃべりをして待っていました。

このおしゃべりがとっても楽しかった。

スタッフの3人は現地の人。
色んなことを聞け、そして遠いアジアのことを話したり。

私はお昼間のゲームドライブ中に気になってたことを聞いてみました。

公園内でたくさんのゾウや、ゾウによってなぎ倒された木、皮を剥がれた木などをたくさん見かけ、そして広大な土地が焼けて真っ黒になっていました。

これを見て気になったのが、ゾウさんの食料は十分にあるのだろうかということ。植物が再生するスピードより早いスピードでゾウさんが木々を食べてしまうのではないかと心配になりました。

この質問をツアーリーダーに尋ねると、公園内のゾウさんの数はきちんと把握されていて、もし多くなり過ぎた時には均整を保つため数を調整されるそうです。

仕方が無いことではありますが。。。複雑。

ドライバーさんは南アフリカ出身。
南アフリカの公用語11の言語のうち、英語を始め現地の人の言葉など7つの言語が話せるそうです。
地域によって違う言語が話されているのになぜ彼は色んな地域の言葉が話せるようになったかというと…
理由はアパルトヘイトだそうです。

彼が育った子供時代はまさにこのアパルトヘイトがあった時代。
彼がいたコミュニティには違う言語を話す人もいたそうです。
子供だった彼は、言語の壁なんて気にせず違う言語をしゃべる子供と遊んだそうです。
その際お互いの言語を教えあい、それが今でも忘れることなく完璧に理解し話せるということでした。

この7つの言語の中にはアフリカーンスという、アパルトヘイト時代に強制的に教えられた”白人”の言葉も含まれています。

そんな負の歴史の時代を生きた人から、実際の話を聞けるなんてとっても貴重なことでした。

ご飯も美味しく、想像以上にキャンプ場は綺麗で、そして大自然に住むたくさんの動物にも会える南アフリカ。
たった2日目にして大のお気に入りの国になりました。

そんなことをツアーリーダーに言っていると、この後のツアーではさらに素敵なことがいっぱい待っていると教えてもらい、もう子供の様にワクワクです。

4人が帰ってきて、夜9時、焚き火の周りで夕食。

メインディッシュは炭火で焼いたお肉。

長かった1日、とっても充実していましたが、疲れました。

ご飯を食べた後は、おしゃべり中に積もった灰をシャワーで洗い流し、さっさと就寝でした。

明日は南アフリカにいったんお別れし、ボツワナに入国します。

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