2012年2月18日 土曜日
クスコのペンション八幡に泊まっていたお正月。
プーノで出会った日本人に連れられてやって来たコロンビア人カップルと出会いました。
その時はまだコロンビアに行くとは決定していなかったので、
「もし行く時には、案内してね~。」と、facebookで友達になっていました。
本当にボゴタに来ることになり、まめなKazu(美人さんの場合は特に!(笑))が連絡を取ったところ、
今日の午後、ボゴタ郊外の町シパキラにある岩塩教会に案内してくれると。
まさかあんなちょっとの出会いがこうなるとは。
まさしく一期一会。
明後日はもうコロンビアを出国。
今日しか観光する時間は無いので、彼らとの待ち合わせの時間まで昨日見残したボゴタで気になる博物館へ行ってきました。
肝心の博物館に行くたった5分の道のりにたくさんの誘惑でした(笑)
やって来たのはボテロ博物館!!
コロンビアの美人が多い街、Medellinメデジン出身の画家・彫刻家フェルナンド・ボテロが、
自身の作品と彼が収集した作品を国家に寄贈し、国立銀行が管理運営するこの博物館に飾られています。
ボテロという名前は聞いたことがない人でも、一度はどこかで見たことがあるのではないかという彼の独特な画風。
「痩せていることが美しい」という西欧的な価値観に反発してか、彼の描く人物も動物も静物さえもが全て肥満しています。
本人はそのような解釈に対し「芸術家は理由など知らずにある形にひきつけられる」と言っているそう。
さっそくフラッシュ無しでの撮影OKな博物館で撮ってきた写真をお見せします!
しかも入館無料!!
この博物館にはボテロの作品が約200点展示されていますが、それが全部こんな感じで肥満なんです。
ボテロにかかると、
さらには、彼が描くと
モナリザもこうなっちゃいます。
ガリガリなはずが、
十字架にはり付けにされたキリストも、
昨日の黄金博物館に続き、何度吹き出しそうになったことか(笑)
人も食べ物も、家具もすべてぽっちゃり!!素敵な中庭のある2階建ての建物いっぱいにボテロの作品と、彼の収集した作品。
ボテロの作品にもかなり見応えがありますが、
こんなところでこんなに有名な画家たちの作品を見れるなんて!!と、驚くほどの収集。有名な画家のものをいくつかご紹介します。
ピカソの作品。ピカソの作品2。それ以外にもピカソの絵画が数点。
ミロの作品。クリムトの作品。シャガールの作品。サルバドール・ダリの作品。ルノアールの作品。ルノアールの作品2。ね。凄いですよね??
まさかコロンビアで、しかも無料の博物館でこんなにすごい作品がいっぱい見れちゃうなんて。
このボテロ博物館は、昨日の黄金博物館同様、ボゴタでかなーりオススメな場所です!!
お昼前、クスコで出会ったコロンビア人カップル、ディエゴ&アンジェリカと再会。
さっそく、ディエゴの運転でボゴタから車で約2時間、郊外にあるZipaquiraシパキラへ。
バスでならもう少し早く着くかもしれませんが・・・
週末のボゴタは大渋滞!!(週末だけではないのですが)
どうして仕事が休みな土曜日に!?と、びっくりして2人に聞くと、
只今急速に発達しているボゴタ。
車の台数が増えすぎているのだそうです。
中国の北京同様、平日はナンバーの数字で車の規制が行われているほどだそうです。
(偶数なら何曜日と何曜日、奇数なら何曜日と何曜日だけ車を使っていい・・・という風に)
なので、車を持つディエゴ&アンジェリとも平日5日間のうち2,3日だけ車が乗れるのだそうです。
が。賢い市民たち。
奇数、偶数両方のナンバーの車を持つため、1人2台車を所有している人も多いのだとか。
意味無いじゃん!!
そんなボゴタでは土日は車の規制なし。
ということで、大渋滞!
もはや、車の台数だけが問題なのではないでしょうか。
道が少ないのかな??
などと、色々話をしているうちにシパキラの町の小高い丘の上にある岩塩教会に到着。
この岩塩教会は、岩塩鉱山の採掘場跡に造られた教会。
教会のある一帯はロッククライミングの練習用の壁や、遊具などもある公園となっています。岩塩教会とかなり離れたところにあるチケット売り場。そしてチケットの種類がいっぱい!
岩塩教会見学だけのチケットはなく、プラネタリウム、岩塩採掘体験、ロッククライミングなどなどを組み合わせてあるチケットなのです。
私たちの目的は教会の見学のみ。
なので一番安いチケットを購入。
20000コロンビア・ペソ(約900円)なり。
物価に比べるのと結構高い!!山の中腹にある岩塩教会の入口。
ここからはガイド付きのツアーで。
途中でガイドから離れて個人で見学するのもokです。
でも最初は、ガイドと一緒に。
スペイン語だから全くわからないんですがね~。
(英語のガイドもいるそうです。)
1954年に、その採掘跡を利用し、地下2階に、面積5,500㎡、天井の高さ18m、収容人員8,400人という巨大な教会が造られました。
教会へと続く、長い坑道には14のステーションが設けられ、それぞれに岩塩を掘って作った十字架があります。でも、照明の色がせっかくのものを台無しにしているのではないか・・・と、思うのは私だけでしょうか??
この14のステーションはエルサレムにあるヴィア・ドロローサ (悲しみの道)を模して造られており、
1つ1つのステーションには番号と、各ステーションの解説がされています。
(ヴィア・ドロローサとは、イエスが死刑の判決を受け、茨の冠をかぶせられ、自ら十字架を背負って歩いた道のこと。
ヴィア・ドロローサには、聖書の記述や伝承に従って、14ステーションが指定されています。)
上から見ています。
ライトアップも色が変わります。教会の中に入ると、こんなに大きな柱が4本。
対象物はKazuです。教会の祭壇にある十字架。
地下にある十字架としては世界最大だそうです。
縦16メートル、横10メートル。近づいてみると、壁を掘って十字架が造られていました。
真っ直ぐではないところが面白い。
私のいつもと違うテンションの低い文章でお分かりかもしれませんが…
(そんな微妙な感情を文で表せるほど文才ないって言わないで!!(笑))
ポーランドのクラクフ郊外にあるヴィエリチカ岩塩鉱にある教会を見てしまっている私たちは、
申し訳ないのですがあまり感動はありませんでした。
だって・・・照明が人工的すぎるんだもん!!!
確かに照明がなかったら全く見えないのですがね。
まあ、ヴィエリチカとは造られた背景も全く違いますが。。。
でも、壁は全部塩ですよ!!フォローになってませんね(笑)
教会の横には大きなおみやげ屋さんスペースがあります。とっても意味不明なマネキンもいます。エメラルドの最大産出国なだけあって、エメラルドを使った宝石がズラリ。鉱夫さんの人形が可愛い。そうそう、この岩塩鉱山は現在も採掘中。
あと500年は採掘できるそうです!
岩塩教会を満喫して、向かったのはシパキラ名物、アサードのお店!
シパキラの町を歩けばすぐわかりますが、そこらじゅうアサードのお店ばかり。
そんな中の1軒に入りました。
向こうのほうで鉄に刺したお肉を焼いています。アサードやさんでなぜかKazuはアヒアコを注文。豚肉&牛肉のアサード。
味付けのお塩はもちろんシパキラの岩塩鉱山からとれたもの!コロンビアーナと一緒に。
ペルーで言うインカコーラが、ここコロンビアではコロンビアーナだそうです。
そしてコロンビアでは、大人はビールとコロンビアーナをミックスしたRefajoというものを飲むのだそうです。
お腹いっぱい!!
シパキラを後にして、渋滞が無いことを願ってボゴタへ戻ります。
かなり激しい雹と雨に降られながら・・・。
赤道に近いのに高山にあるので春のような気候のボゴタ。
年中ほとんど気温は変わらないそうですが、日によって、時間によって何を着ればいいのか悩む天候なのだそうです。
雹や雨が突然降ったと思えば、太陽がギラギラで暑くなる。というのも普通だそうです。
などなどまた車内で楽しいお話をしながらボゴタに帰って来ました。
コロンビアでコロンビアコーヒーを飲んでみたいという私達を、
最後にボゴタの町の中心から少し離れたおしゃれなお店が立ち並ぶ地区に案内してくれました。
もうここは欧米の国です!!
そしてめっちゃ高い!!!
ということで、いろんな所で見かけるCrepes & Wafflesクレープ&ワッフルというお店へ(笑)でも、このお店、実は凄いんです。
店員は全員女性!!
このお店だけでなく、全店舗。
アンジェリカいわく、
「このお店のオーナーは女性で、お店で働く女性はシングルマザーや結婚していても家庭を支えなければいけない女性が働いているそうです。」
そして、女性が考えたメニューは美味しい!!
お目当てのコロンビアコーヒー。と、一緒に、ワッフル!!
スウィーツだけでなく、食事もできます。
広い店内はカップル、家族、友達同士、広い年齢層のお客さんでいっぱいでした。
現在、このお店は海外にも進出していて、 エクアドル、メキシコ、パナマ、ペルー、スペイン、ブラジル、ベネズエラにもあるそうです。
美味しいコーヒーとワッフルに大満足☆
ディエゴ&アンジェリカありがとう!!一期一会が改めて素敵だと思った1日でした。