2011年12月21日 水曜日
私たち4人は昨日カラマという街でレンタカーを借り、1時間半ほど離れたサン・ペドロ・デ・アタカマというチリで最古の町に来ています。
このアタカマ旅は24時間という制限付きの弾丸旅。
24時間な理由は、レンタカーを1日契約で借りているから。
2日目の今日は、朝の10時までにカラマの町に戻りレンタカーを返さなければなりません。
アタカマ近郊には見どころいっぱい。
1日で全部見ようなんてそもそも無理な話。
ということで、私たちはメインどころのみを抑えて観光することにしました。
そんな弾丸旅1日目の昨日は、ミスカンティ湖・ミニケス湖、アタカマ塩湖の中にあるフラミンゴのコロニー・チャクサ湖、
同じく塩湖の中の塩分濃度が死海より高いセハス湖を巡りました。
そして、2日目の今日。
弾丸旅のクライマックスです。
(2日しかないけど笑)
朝3時半起床!!
早っ!!!
3時間くらいしか寝てないんですが・・・。
なぜこんな早起きが必要かというと。
今日は世界最高所にある間欠泉、Los Geysers Del Tatioタティオ間欠泉を見に行くため。
タティオ間欠泉は、アタカマから北へ約100km、標高4500mのところにある間欠泉。
日の出と共に熱湯が噴き出すそうです。
そう、一番いい景色が見れるのが日の出の時間。
ということで、こんなに早起きが必要なのです。
ちなみに、タティオ間欠泉に行くツアーがたくさんアタカマの街から出ていますが、だいたいツアーの出発時間は朝4時だそうです。
インターネットで調べたところ、どうやらタティオ間欠泉に行くまでの道は悪路だそう。
しかも、昨日ツアーバスのドライバーさんに、
「自分たちで間欠泉に行こうと思っているのだが大丈夫かな?」と、聞いたところ、
「1カ所、橋を越えないといけないのだが、橋が1メートル川の中に沈没してるんだよね~。でも、ツアーバスが行くんだから大丈夫じゃない!?」
と、聞けて良かったような、聞きたくなかったような情報をもらったのでした。
1メートルって・・・
ちなみにレンタカーはTOYOTAのLAV4(四駆)です。
最悪、行けなかったら引き返せばいいよ!!と、
朝4時、チェックアウトを済ませ真っ暗なアタカマの町を出発しました。
できれば、もう1泊したかったな。。。
町を出ればさっそく真っ暗闇。
少し町から離れたところで車を止め、ライトを消してみると・・・星空が素晴らしく綺麗。
さすがに、ど田舎の私の実家よりきれいな夜空でした(笑)
最初の40キロほどはまあまあ良い道。
後の60キロ以上は・・・
ところどころ悪路。
真っ暗闇なので自分たちがどんなところを走っているのか、カーブの先にどんな道があるのかさっぱり。
車のライトで見える砂の道。ほぼずっと岩と砂の道でした。
でも、しっかり看板は立っているので道を間違う心配はありません。
そして、4時に町を出れば何台ものツアーの車が後ろにも前にも走っているので安心です。
と、その時。
後ろからもうスピードで追いついてくる車が。
あっという間に追い抜かれた私たちの車。
・・・!?
コンパクトカー!?!?
しかも猛スピード!!!
みなさん、ご安心下さい。
四駆であれば自分たちでタティオ間欠泉に行けるようです。
ということで、同じ場所を目指す車の大行列の1部になり砂砂、ぼこぼこの道を進みます。
でも、そこまで悪路じゃないです。
ところどころだけ。
前のツアーの車の後ろを走れば、前の車のブレーキランプで何かがあることがわかります♪
あれ?そういえば1メートル沈没してる橋は???
最初のほうに数十センチ沈没しているところはありましたが。
どこだろう、どこだろうと心配しているうちに
何事もなくタティオ間欠泉に到着!!アタカマの町を出てからちょうど2時間でした。
入口で入場料を支払います。
マサ君の持っていた国際学生証で4人全員なぜだか学生料金で入れました。
ラッキー♪
ちなみにお値段は情報より値上がりしていて、通常大人1人5000ペソ(約750円)。
学生は2000ペソ(約300円)でした。
ツアーの車が進むほうへついて行きます。
私たちけっこう早めに着いたようで、一番いいところの駐車スペースをゲット。
あ、隣にはさっき追い抜かれたコンパクトカー。まだ外は薄暗く、神秘的な間欠泉。Kazuがドアを開けた瞬間・・・寒っ!!!
そう、ここは標高4500m。
夏でも、極寒です。
マサ君たちが持ってきてくれたキャンプ用のガスバーナーでお湯を沸かしてお茶を飲み明るくなるのを待ちます。
お願い・・・あと1時間以内に太陽さんが顔を出してくれますように。と、祈りながら。
そう、カラマの町に10時までに戻らないといけない私たちは、7時がタイムリミットなのでした。
だんだんと周りが明るくなり始め、白い湯気が上がっている姿は神秘的。間欠泉をゆっくり歩きながら見て回ります。
普通に歩くだけで心臓バクバクです。
そういえば、心配していた高山病の症状が今朝起きた時、4人ともありませんでした。
よかったよかった。
硫黄のにおいが立ち込める間欠泉。
1つ1つ色が違って綺麗。
段々畑のミニチュアみたいな間欠泉。
向こうの山に太陽が当たり始めました。
心なしかこの一番よく吹き出ている間欠泉の吹き出ている熱湯の高さが増してきたような。
チッ・チッ・チッ・ピー。
7時になりました。
太陽はまだ。間欠泉もまだ湯気が出ている程度。
でも、タイムリミット。
後ろ髪をひかれつつ、間欠泉を後にしました。
ここからカラマの町まではアタカマを通らずに帰るルート。
道が心配でしたが、アタカマから間欠泉までよりかなりきれいな道。
しかも、景色がステキ。
大きな渓谷も。
景色を楽しみつつ、無事10時前にガソリンを満タンにして返却できました。
さあ、ここから。
今日この後は、カラマに泊らず北上します。
次の目的地はペルーの南にあるアレキパという街!
直通では行けないので、
チリ北部のアリカという街で乗り換えます。
まずは、アリカ行のバスを探します。
町中の安いバス会社をいくつかあたりますが、アリカ行の便がありません。
ということで、結局、大きなバス会社に。
そして、無事今日中にカラマを出発するチケットが買えたのが、ビーニャからここまでやって来たのと同じバス会社、Flota Barrios。(リンク先はCondorですが、同じシステムを使っているようです。)
が、夜の10時15分出発。
只今11時。
あと約11時間後。
しかも、このカラマにはバスターミナルというものがなく、バスはそれぞれのバス会社の前から出発します。このFlota Barriosのバス会社の中には小さな待合室はありますが、荷物預けがありません。
ということで、あと11時間、このバスターミナルで過ごすしかないようです。
イヤ~~~~!!!
11時間もの間、私たち4人は交代で荷物を見張りスーパーに買い出しに行った以外は、ひたすら待合室のベンチに座っていました。
昨日の睡眠時間3時間がここで影響します。
眠い!でも、寝れない・・・。
眠気覚ましに、大富豪をして時間をつぶしたり。
でも、1つだけ、私たちが楽しみにしていたことが。
昨日、アタカマのチャクサ湖で出会ったドイツ人のご夫婦から素敵な情報をもう1つもらっていたのです。
今日、12月21日は冬至。
南回帰線の真下あたりにいる私たちの真上に太陽がやってくるそうなのです。
いつかいつかと、外に出て自分の影を何度もチェックしました。
そして、その瞬間がついに!!!
南回帰線より少し北にあるカラマの13時半の影。
体の真下に影が!!
と、いうことで、11時間眠気と戦い、ついに
夜10時、バスに乗車。
バスが出発してすぐに夢の中でした。
明日目を覚ましたら、アリカにいる予定です♪