2011年12月20日 火曜日 (2019年9月26日追記)
私たちに許された時間は24時間。
24時間でカラマからサン・ペドロ・デ・アタカマ(略してアタカマ)に行き、観光し、カラマに戻ってこなければなりません。
なぜに24時間に縛られているのかと言うと・・・レンタカー。
2日借りてもいいのですが、
そもそも、クリスマスをナスカで過ごすためには私たちは猶予は1日しかないのです。
ということで、24時間。
カラマからアタカマまではバスが1日に何便も出ているのですが・・・
アタカマを基地にして行くべき見どころがいっぱい。
その見どころいっぱいなアタカマを24時間で見るにはツアーでは無理。
ツアーは1カ所ごとに出ているのです。
全部ツアーで行きたいなら最低2~3日の滞在が必要なようです。
そして、小さな町のアタカマにはレンタカー会社がないとの情報。
(実際、レンタカー屋さんはアタカマにありました。でも、開いていませんでした。)
ということで、カラマからレンタカーを借りてにアタカマに弾丸で行くことになったのです。
返す時間を考え、
朝10時、レンタカーをピックアップ。
(詳しいレンタカーのことはKazuの記事で♪)
アタカマを車で巡るなら四駆がマスト。
いつも通り、車の隅々までチェック。
これ重要。
何か後で不当なことを言われないよう、傷をすべて写真におさめます。
無事、手続き終了で、いざアタカマに向けて出発!!
カラマの町を出ると、アタカマまでは舗装されたきれいな1本道。昨日Kazuが買ったCD。サッカーの応援歌の様でかなりノリノリな曲を聴きながらドライブ。
カラマに来るときのバスから見たアタカマ砂漠よりきれいなアタカマ砂漠が広がっていました。峠を越すと、目の前には高山たちが。カラマの町手前にはこんな素敵な谷も。このカラマからアタカマに続く道の両脇の景色を見れただけでみんなのテンションかなり高めでした。
カラマの町をでて約1時間半、舗装された道がいきなり土の道に変わった時、
アタカマの町に到着しました。
とりあえず、今晩の宿を見つけチェックインをしていきます。
情報通り本当に小さな町。
その上、一方通行だらけ。
町は観光のために作られたかのようでした。
そんなアタカマの町で1晩の宿に選んだのは、Residencial Casa Corvatschレジデンシャル・カサ・コルバッシュ。
一方通行の道をぐるぐる迷いながらやっと到着。
ちなみに、車で行く方は、Licancabur通りからCalamato通りに入り、Calama通りからAntofagasta通りを進むと宿の入口にたどり着けます。
その方法でしか行けません!!
4人ドミトリーで1人10000ペソ(約1500円)なり。
ちょっと高めですが、しょうがない。
この宿はツアー会社も兼ねていて、宿のレセプションはツアーデスクにもなっています。
とりあえず、今から私たちが行きたい場所の情報を得ようと、相談してみます。
まず、今日の午後から明日の早朝にかけての私たちの予定。
1、ミスカンティ湖、ミニケス湖に行く。
2、世界第2位の塩湖アタカマ塩湖の中にある、フラミンゴが生息する、チャクサ湖に行く。
本当はこの後、アタカマ塩湖の中にある別の湖、セハス湖に行きたかったのですが、カラマのインフォメーションでもらった情報雑誌に個人では危ないので行けないと、書いてありました。
ということで、泣く泣く諦めました。。。(実はセハス湖も行くことができました!続きを読んでください。)
3、明日の早朝、世界最高所のタティオ間欠泉に行く。
4、時間があればアタカマ周辺の他の見どころを巡る。(月の谷、プカラ遺跡、アタカマの町中…)
まず、1つ目のミスカンティ湖、ミニケス湖に行きたいとツアーデスクに座る現地のスタッフに言った時点で、
「そこはガイドがいないといけないよ。」と。
いやいやいや・・・。
ネットで調べたら個人で行けるって書いてあったし・・・。
すると、私が持っているのと同じアタカマの情報誌を取り出し、セハス湖のページを見せ、
「ね、危ないから行けないって書いてあるでしょ?」と。
いやいやいや・・・・。
いくらそのページはセハス湖について書かれてるでしょ!!!と、抗議しても無駄。
ということで、ツアーデスクの人の言うことはほっといて、ネットの情報を信じて行ってみることに。
まずは、この先ガソリンスタンドがないので、アタカマの町に唯一あるガソリンスタンドへ。
これもまたたどり着くのが大変。Toconao通りを南から北に進むと、アルマス広場の手前を右に入ったところにあります。
無事、ガソリンを入れ終わった後、町から抜け出すがさらに大変でした。
この町のナビは難しい!!!!
と、30分くらい?ぐるぐるして、やっと町を脱出成功。
あとは、道なりにまーっすぐ。町のすぐそばには入国管理局がありました。
そう、ここはアルゼンチンとボリビアの国境間近。
私たちは関係ないので素通り。
これまた、道路の両脇の景色がステキ。
右にはうっすらと、世界第2位の規模のアタカマ塩湖が見え、
左には5000~6000メートル級の高山がずらり。
中には今も活動している火山も。
そんな景色を楽しみながら、車内の私たちは、
「ハッ! (スゥー) ハッ! (スゥー) ハッ! ・・・」
という怪しげな呼吸を繰り返していました。
その理由。
富士山より標高の高いところを目指しているから!!
そうなんです、今向かっているミスカンティ湖、ミニケス湖は標高約4000mのところにあるのです。
山登りが趣味なマサ君のおかげで、高山病対策ばっちりな私たち。
ひたすら水分をとり、深呼吸を繰り返します。
そして、そんなマサ君が腕にはめている時計にはなんと、標高が表示される機能付き。
ということで、
「今何メートル!?」
「富士山越えた!!」
と、常に自分たちの標高を確認しながらの、登山。(って言っていいのか!?)
私たちが確認した最高地点は4290m!!
ひぇ~~~。
途中、トイレ休憩(もちろん野外)のため、高さ1メートルほどの土の山を登って反対側に行っただけで、息切れ。
立ち上がるだけで心臓バクバク。
大丈夫か私!?
水をたくさん飲んでいるおかげで何度もトイレ休憩をしながらのミスカンティ湖までの道。
Socaireソカイレという村を抜けた後、ミスカンティ湖まで20数キロのところで、道は急に未舗装の道へ。と言っても砂利道。
全然悪路ではありません。アタカマからまっすぐ進むこと約1時間半。
やっと左折。
すべて看板があるので問題なしです。
入場料1人2500ペソ(約375円)なり。
小さなオフィスの中にはジオラマがあり、親切に公園内の案内をしてくれました。車に戻り、まずは奥にあるLaguna Miniquesミニケス湖へ。ミスカンティ湖とミニケス湖はすぐ近くにあります。
ちょうど4000mの展望台からのミニケス湖の眺め。絶景。
でも、全体像が・・・。遠くにはフラミンゴがいます。
でも、これ以上近づくことができません。
標高4000mだというのに、素敵な景色に感動した私たちはなぜかジャンプ写真を連写。
3,4回飛んだだけで何キロも走ったような息切れ。。。
死ぬ・・・。
標高が高い場所で激しい運動は避けましょう。
車に戻り続いて先ほど素通りしてきたLaguna Miscantiミスカンティ湖へ。
車を止めてちょっぴりトレッキング。水の色がとっても綺麗。高台から見たミスカンティ湖。左の高い山がミスカンティ山。5622m。
湖の周りにはアルパカやリャマと同じラクダ科の動物、ビクーニャもいました。
私たちには時間がありません。
先を急がねば!
次はアタカマとミスカンティ湖の間にあるアタカマ塩湖内のフラミンゴのコロニー、Laguna Chaxaチャクサ湖。
まずは来た道をSocaireソカイレの町を目指して戻ります。
ちょうどソカイレの町に入り、この町の教会を撮影したくて車を止めてもらい、車外へ。
ソカイレの町の教会。と、後ろのほうで「シュー」という音が。
周りには私たちの車以外何もいません。
車に近づいていくと、音が大きくなります。
もしやパンク!?
当たり。
車関係の会社に勤めていたマサ君。
手際よくパンクしたタイヤを取り替えてくれました。ちなみにKazuも手伝ってます。
今朝、レンタカーを借りる時、くまなくチェックした際に予備のタイヤの空気減っていることまで確認し、取り替えてもらっていました。
ナイス!!
そして、今日はマサ君にかなりお世話になっています。
マサ君と一緒に旅していてよかった!!
さくっと取り替え終了。
再度チャクサ湖を目指します。
ソカイレの町を通り過ぎ、少し走ったところで左にPeineという場所に行く道があるのでそこを左折。
ちなみに、インフォメーションでもらう地図には載っていない道が多々あります。
この道ものっていません。
ここからはまた砂利道。
10分ほど走ったところで、右にToconaoトコナオに続く道路が出てきます。
ここを右折。
あとはこの道を走っていると、Laguna Chaxaチャクサ湖左折という看板が出てくるので問題なし。
遠くの山が虹色に見えます。左折した後の道路。なんだか道路が白く見えます。
そして両脇の土?がでこぼこ。
チャクサ湖の駐車場に車を止めて、この正体がわかりました。
塩!!私たちアタカマ塩湖の中を車で走っていたようです。
アタカマ塩湖とは。
面積30万ヘクタールの塩湖。ボリビアのウユニ塩湖に次ぐ、世界で2番目の広さの塩湖。
ウユニ塩湖同様、このアタカマ塩湖にもリチウムが埋蔵されており、世界の27%のリチウム埋蔵量がここにあるそう。
この塩湖の中には自然保護区に指定されているフラミンゴのコロニーがあり、世界中で5種類いるフラミンゴの3種類がこの塩湖に生息している。
ウユニ塩湖とは違い、真っ白ではなくこんな色をしています。さっそく、入場料2500ペソを支払い、フラミンゴの元へ。いたいた!!
素敵な景色を背負って♪
望遠レンズがないと写真が撮れないとガイドブックに書いてありますが、
ラッキーなことに、
一番手前だけ実は種類が違います。
お尻がピンクなのが、Flamenco Chilenoチリ・フラミンゴ。
奥にいる他のお尻が黒いのがFlamenco Andinoアンデス・フラミンゴ。
もう1種類のFlamenco de Jamesハメス・フラミンゴはこの時期にはいないそうです。
一番小柄でかわいいそうなのですが・・・。
めっちゃしょっぱくはありません(笑)
駐車場に戻り、ちょっと休憩。
すると、お隣にはキャンピングカー。
そして車体には大きな南米の地図があり、いくつも日にちが書き込まれていました。
話しかけると、ドイツからやってきたご夫婦でした。
いろいろ話しているうちに、情報誌に個人では行けないと書いてあり、諦めたLaguna Cejasセハス湖の話になり・・・
2人はさっき四駆でもない、ちょっぴり古い大きなキャンピングカーで自分たちのみで行ってきたとのこと。
え!?
「1カ所だけ、ちょっと道路の砂が柔らかいところがあったけど、避けることができたし、まったく問題なく行ってこれたよ」と。
「あそこは絶対行ったほうがいいから今すぐ行きなさい!」と、教えてもらい、
お礼を言い急いで車に飛び乗りました。
行けちゃうの!?
今日はテンションずっと高めでしたが、写真を見た時に一番行きたいと思ったところに行けるなんて、テンション最高潮です。
まずはアタカマからまっすぐ伸びているアスファルトの道に戻ります。
セハス湖はアタカマから18キロ南のところにあるのでひたすらアタカマ方向へ。
看板を見落とさないように。
あった!!ただし、私たちのように南から来た場合、看板はありませんでした。
アタカマから南方向へ進む車線にのみあるので注意が必要です。
(南から北へ進む車線には「アタカマまで21キロ」という看板が目印です。その3キロ後、左側に小さな看板の裏側が見え、その手前に塩湖の方向へ続く細い道があります。)
あれ?看板にはCejarと書いてありますよ?
情報誌などはCejasですが、この看板と湖の手前の事務所でもらうパンフレットはCejasになっています。
まあ、どうでもいいのですが・・・。
つきあたりに事務所があります。
入場料2000ペソなり。
ここにセハス湖ともう1つ湖があり、もう1つの湖Laguna Piedraピエドラ湖に入ることができます。
ということで、
こちらがセハス湖。若干私が写真で見たのとは異なる気が・・・。
でも、綺麗!!
湖の一部にはフラミンゴが。
この湖は湖畔を歩けるのでフラミンゴに近づくことができます。
私たちはもう1つの湖へ。
だってマサ君水着着て準備万端だから!!!(笑)
これを予想してたかのように、なぜかマサ君は水着を着ていました(笑)
なぜかゴーグルまで持ってるし!!(笑)いざ湖へ!!!
湖の上を走ってるかのよう。どこまでも走ってるかのよう。本人は気づいたようです。
どこまで行っても足首より深くならなかったみたいです(笑)泳いでいる人たちのほうをみると明らかに深そうな色してますから(笑)
改めて、いざ湖の中へ!!
浮いてまーす♪死海の定番、新聞がなかったので小さな雑誌を代わりに持ち込んで。
そうなんです。ここあの有名な死海同様、塩分濃度が40%もあるので浮けるのです。
ちなみに、死海は塩分濃度約30%なので、この湖のほうがはるかに塩分濃度が高いそうです。
ちなみに×2、ギネスに登録されている世界一塩分濃度が高い湖の塩分濃度は南極にあるドンファン湖の40.2%なので、ほぼ世界一!?
マサ君が浮いているのを見ながら私たち湖の周りを散歩。こんなきれいな一角も。そんな湖から上がったマサ君の体が大変なことに!!!!
塩~~~~!!!!唇がピリピリするそうです。
そりゃそうだ!笑
水5リットルを持っていくように書いてあった通りでした。
シャワーがないので、
即席シャワーw塩塩のマサ君を乗せ、アタカマに戻る途中タイムアップ。
太陽が地平線の向こうへ隠れてしまいました。
ということで、今日の観光はここまで。
半日ではこれが限界のようです。
時間があればアタカマの町を散策したかったのですが・・・。
とっても、かわいい町なんです!
それでも大満足の1日でした。
明日朝一で、世界一高所にある間欠泉に行ってこの弾丸ツアーは終了です。
明日のために寝ます!!
2019年9月26日
朝、スマホでニュースを見ていた??Kazuがおもむろに、
「アタカマ砂漠にこんなのあるって知ってた?」とスマホ画面を見せてきました。
⬆️この旅をした時は8年後にこんなにスマホが普及して便利になってるなんて思ってなかった!(ただのIT素人のKeikoだけが思っていただけかもだけど。。。)
そして旅の情報といえば、主に地球の歩き方と日本人宿で会う同じ旅人。南米の情報は本当に本当に少なく。。。
見せてもらったのが、RETRIPのインスタで上がってきたこちらの写真。
Kazuに見せてもらったスマホの画像を頼りに『アタカマ砂漠 手』で検索したら、
サクッと色々情報出てきました。
砂漠の手とは
砂漠の真っ只中に突如ニョキッと伸びる巨大な手。全長11メートルにも及ぶこの巨大な手は、1992年にチリの彫刻家マリオ・イララサバル(Mario Irarrázabal)によって造られました。
サン・ペドロ・デ・アタカマから西に車で約6時間のアントファガスタという港町から、更に約80キロ南下したところにあります。
足を伸ばして見る価値のある、大迫力の彫刻です。
ん〜。。。。。
どこ!?
軽く書かれてるけど、私たちが行った「アタカマ砂漠」とはめっちゃ離れてるじゃん!
砂漠の手=Mano del Desierto マノ・デル・デシエルト
ちなみに私たちがアタカマ砂漠で一番遠くまで行ったのがミスカンティ湖。
結論、砂漠は広い!w
余談。地図をこんなに簡単にスマホで編集して挿入できるなんて!!
8年前、白地図に地道な作業で書き込んだ旅ルート。。。
いやそんな時代だからこそあんな旅ができたってことだな。
もっと色々情報が簡単に手に入っていたら、わざわざ色んなことを試してこのブログに書いてなかったと思う。
うん、そうだそうだ!